ネイリストにはどんな人が向いている?4つの特徴を紹介

ネイリストに憧れがあるけれど、自分に向いているかどうか気になっている人も多いのではないでしょうか?実際に働いてみないと適正がわからない場合も多く、不安になってしまいますよね。 今回は、ネイリストに向いている人の4つの特徴を紹介します。ネイリストを目指すための進路もあわせてお伝えするので、ぜひ参考にしてみてください。


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ネイリストに向いている人の特徴

ここでは、ネイリストに向いている人の特徴を解説します。ご自身に当てはまっているかチェックしてみましょう。

美容全般の流行に敏感

ネイリストに向いている人は、心からネイルが好きで流行に敏感であることが大前提です。ただし、デザインの流行だけを追っていれば良いというわけではありません。

ネイルもファッションの一部ですので、お客様の好むファッションやヘアスタイルに合ったデザインを考えられるネイリストのほうが喜ばれます。

さらに、お客様の美容に関する悩みに対して的確なアドバイスを伝えることができたら、信頼されてきっとリピートしてもらえるでしょう。

そのため、ネイルだけではなく、そのほかの美容全般に対しても興味関心が高い人がネイリストに向いているといえます。美容関係の流行や最新の情報は移り変わりが激しいため、常に流行をチェックしておくことが大切です。

継続して努力できる

どの職業にもいえることではありますが、継続して努力できる人は、ネイリストに向いています。

最初は細かい作業が難しかったり、思うようなデザインに仕上げられなかったりして、悔しい思いをするかもしれません。しかし、毎日継続して地道に練習していくうちに、技術力やセンスは身に付いてくるものです。

そもそも手先が器用な人や売れっ子ネイリストを見ても、最初から上手な人はほとんど存在しません。

元々センスがあったとしても、謙虚な気持ちをもって努力できないと、上達することは難しいでしょう。そのため、最初からセンスや才能にあふれている人よりも、真面目にコツコツ努力をできる人に向いている仕事です。

人と接するのが好き

ネイリストの仕事をする中でとても大切なのは、接客です。ネイリストは、お客様の好みや描いているイメージを会話の中からくみ取り、形として仕上げなければなりません。

そのときにコミュニケーションがうまく取れていないと、思ったネイルと違う…と不満を与えてしまい、トラブルの原因になってしまいます。

また、ネイリストの1回の接客時間は、来店からお会計まで含めると約2~3時間です。その間同じ人と直接関わることになるので、会話や人と接するのが好きな人でないと厳しいかもしれません。

しかし、内向的な人であってもネイリストの仕事を続けていくうちに、会話や接客が好きになるケースも珍しくないので、人と接することが苦手だという理由だけであきらめる必要はないでしょう。

細かい作業が好き

作業の細やかさが完成度に直結する仕事なので、緻密な作業が好きな人に向いているといえるでしょう。

ネイリストの仕事は、爪の上で細い筆を使い、繊細なデザインを施す仕事です。たった数ミリずれただけでもデザインや全体の雰囲気が大きく変わってしまい、クレームやトラブルを引き起こしてしまう可能性があります。

また、ネイリストは繊細なお客様の手元に触れる機会が多い仕事です。触れたときやネイルオフの際にお客様の爪や皮膚を傷つけないように十分注意しなければなりません。

細かなことに気づき、配慮ができる人なら、ネイリストとして活躍していけるでしょう。

ネイリストになるために必要な知識とスキル

ネイリストの仕事は、ただ単に爪を彩るだけではありません。基本的な爪の構造やケア方法、色や道具などの知識が必要です。ここでは、ネイリストになるために習得すべきスキルについて紹介します。

基本的な爪の知識

ネイリストになるには、基本的な爪の構造や病気などの正しい知識が必要です。お客様によっては、巻き爪や深爪、ネイルをし過ぎて爪が薄くなってしまったなどのトラブルを抱えている方もいるため、改善できるようアドバイスをすることもあります。

また、爪の状態によっては施術をお断りしなければならないケースもあるため、的確に判断する力やお客様にしっかりと説明する力が求められます。

ケアに関する知識

ネイリストになるために、爪や指先、足の指のお手入れに関する専門的な知識や技術を習得することも大切です。

特に、ジェルネイルを取り除く際に、爪の強度を低下させる可能性があるため、お客様に対して丁寧な説明が必要です。

また、フィルインネイル(ベースジェルを残して、爪への負担を軽減する施術方法)をはじめとした、爪に優しい付け替え技術や知識を学んでおくと施術の幅が広がります。さらに、ハンドマッサージのやり方を覚えて施術することで、お客様に癒しの空間を提供できます。

色の知識

プロのネイリストは、お客様の希望に合わせてさまざまな色のなかから、最も適したネイルを作ります。そのため、色彩の知識やお客様のイメージ、ファッションや流行などを考慮した上で、最適な提案ができるよう心がけましょう。

また、すべての爪を同じ色に塗るだけでなく、複数の色を組み合わせることで、グラデーションやマーブルなど、さまざまなカラーバリエーションをお客様に楽しんでいただくことができます。

道具の知識

ネイルの施術に必要なポリッシュ(マニキュア)やジェルネイル、リムーバーや装飾に使うパウダーなどに関する知識も欠かせません。特に、ジェルネイルには数多くの種類があり、使い分ける必要があります。

また、プッシャーやキューティクルニッパー、ネイルブラシ、LED/UVライト、ネイルドリルなど、専門的な道具の使い方も熟知しておきましょう。

リペアの知識

さまざまな爪のトラブルに対処できるよう、リペアの知識も身につけておきましょう。例えば、ジェルネイルはプロに施術してもらえば通常25日程度もちますが、爪の油が残っていたり、強い衝撃を与えてしまうとすぐに剥がれてしまったりすることがあります。

そのため、爪が折れたときやデザインを変更したいときは、爪を修復、増強するための技術や知識が必要です。

ネイリストを目指す上で大変なことは?

ここからは、スキル面を中心に、ネイリストに向いている人の特徴を解説いたします。

コミュニケーション能力が求められる

先ほど紹介した通り、ネイリストにはコミュニケーション能力が求められます。

希望のネイルデザインをヒアリングし、互いのイメージをすり合わせていく能力は特に大切です。

またネイルサロンという職場の特性上、お客様も同僚も上司もほとんどが女性であることが予想されます。そのため、対女性のコミュニケーションが上手に取れる人は、ストレスなく馴染めるでしょう。

お客様には、施術中はできるだけのんびりとした時間を過ごしたい方やとにかく話を聞いてほしい方などさまざまなタイプがいるため、心地よい空間をつくるスキルや傾聴力を磨くことも大切です。

体力的にも精神的にもタフさが必要

ネイリストの仕事は一見華やかそうに見えますが、実は意外にも体力が必要な仕事です。長時間集中力を保ちながら、同じ姿勢で施術を行うのはなかなか体力を消耗するでしょう。

またお店の予約状況によっては、まとまった休憩が取れなかったり、昼食が取れなかったりすることもあるようです。スキル面や知識面を磨くために、休日を返上して勉強会やセミナーに参加することもあるかもしれません。

体力や精神力は日々働く中でついてくるものなので、最初は焦らずにネイルの仕事を楽しみながら慣れていけば良いでしょう。

常に学び続ける必要がある

ファッションや美容業界のトレンドの移り変わりは早いため、常に最先端の知識や技術を学び続ける必要があります。

ネイルのカウンセリングや施術中の会話の中で、お客様にオシャレな人だと認められれば、次回のリピートにつながるかもしれません。逆にトレンドを取り入れず、お客様からの信頼を失ってしまうと指名されなくなるリスクがあるため、常に新しい情報を追いかけてスキルを磨き続けましょう。

何の職業に就いてもいえることですが、コツコツと努力を続けられる人が成功するのです。

ネイリストに関するおすすめの資格

ネイリストになるには、特別な資格は必要ありません。ただし、ネイルに関する資格を取得しておくと、一定レベルの知識や技術が証明できるため、給与やキャリア面で役立ちます。ここでは、就職が有利になるおすすめの資格を紹介します。

JNECネイリスト技能検定

JNECネイリスト技能検定は、日本ネイリスト検定試験センターが認定する、ネイリストとして必要な技術と知識の証明となる実践的な試験です。

難易度別に3段階に分かれていて、1級になるとトップレベルのネイリストとして活躍できます。サロンでお客様に施術するには、2級を取得しておけば問題ありません。

ネイリストに必要な基本的な知識や技術を身につけたい方は3級取得を目指しましょう。検定試験は、年4回ほど全国各地で定期的に実施されています。

JNAジェルネイル技能検定

JNAジェルネイル技能検定は、日本ネイリスト協会が認定する資格です。初級・中級・上級と段階的に難易度が高くなります。サロンでお客様の施術をするには、一定水準を満たしている証明になる中級以上を目指しましょう。

なお、検定試験は6月と12月の年2回です。JNECネイリスト技能検定に合格していれば、ネイルケアの課題免除制度があるため、効率良く受験できます。

現在、ジェルネイルが主流となっているため、これらの専門的な知識を客観的に提示できれば、サロンで働きやすくなるでしょう。

ネイルサロン衛生管理士

ネイルサロン衛生管理士とは、JNA日本ネイリスト協会が認定する資格です。取得すると、ネイルサロンにおける衛生管理自主基準を理解していることの証明になります。

この資格があるお店なら、お客様が安心してネイルケアを受けられます。清潔感のあるサロンというイメージを与えることができるため、サロンを開業するなら取得しておきたい資格です。検定試験は毎月あるので、自分のタイミングに合わせて受験時期を選びましょう。

ネイリストを目指すための進路

ネイリストとして働くためには、いくつか方法があります。ここからは、ネイリストを目指すための具体的な進路を紹介します。

高校卒業後すぐにネイリストになる

ネイリストとして働くためには、資格や学歴は特に必要ありません。求人票を見ると、未経験者歓迎と募集要項に書かれているサロンもあり、経験がなかったとしてもアルバイトであればネイルサロンで働けます。

ネイルサロンに就職したら、実務を通して技術を習得したり、仕事と並行しながら勉強し資格を取得したりするのが一般的です。

もちろん、入社したてのうちは雑用などが中心で、施術ができるのは約3か月後になりますが、現場に身を置いて先輩スタッフのスキルを直接学べるのは大きな強みになるでしょう。

美容専門学校に進学する

ネイルサロンでいきなりアルバイトとして働くこともできますが、実際のところは高校卒業後にネイルスクールなどの美容専門学校に通って知識やスキルを身につけ、資格取得を目指すのが王道です。

ネイルスクールなどの美容専門学校に通うと、最新の情報やテクニックを現場経験豊富なプロのコーチから効率よく学べます。

美容専門学校を卒業していれば学歴として認められる上、学校にはたくさんの求人情報が集まるため、就職が有利です。

また、学校卒業後に就職すれば、ある程度の知識や技術を既に身につけた状態でスタートできるため、不安が少なく済むというメリットもあります。

就職先に教えるのが上手な先輩がいるとは限らないため、学校で学んだことをベースにして、実務経験を積む方法が、一番効率よく成長できるでしょう。

ネイリストを目指していて、まだ進路に迷っているという人は、こちらの記事もぜひ読んでみてください。進路情報だけではなく、ネイリストになるために役立つ資格や、ネイリストを目指す上で最低限知っておきたいことをまとめています。
ネイリストになるにはどんな方法がある?役立つ資格や将来性について

まとめ

ネイリストに向いている人の特徴はさまざまですが、ネイルや美容に興味があり、日々の努力や情報収集を欠かさないことが一番です。その上でコミュニケーション力や体力面もあると安心ですが、働きだしてから慣れてきて改善できるケースも多いです。

また、ネイリストになるためには、高校卒業後すぐにネイルサロンで働き始める方法と、美容専門学校に進学する方法の2パターンがあります。スキルも知識もないまま働くのが不安だという人や、自分がネイリストに向いているかわからないという人は、まずは美容専門学校に通って、美容の世界に飛び込んでみるのもおすすめです。