美容系の仕事7選!資格の必要性や向いている人をチェックしよう!

おしゃれが好きな方や、華やかな仕事に憧れる方に人気が高いのが、美容業界の仕事です。自分の手で誰かを美しくできる仕事に、やりがいを感じる方は多いものです。 美容系の仕事とひとくちに言っても、細かく分類すると髪や肌、メイクなど手掛ける部位と作業内容は大きく異なります。 この記事では、美容業界に漠然と憧れてはいるものの、具体的にどの分野を目指すか悩んでいる方へ、各仕事の特徴を紹介します。


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こんなにある!美容系で人気の仕事7選!

美容系の仕事は、多岐に渡ります。国家資格が必須とされる仕事もありますが、特に必要ないものも多く、専門学校の出身者でなくとも美容業界を目指すことができます。

美容系の主な仕事は、次のとおりです。

1.美容師

美容師は、シャンプー、カット、カラー、パーマ、縮毛矯正など、髪の毛のケアを専門とする仕事です。就職先によっては、着付けやヘアメイクなども行うことがあります。

活躍できる場は幅広く、たとえば次の就職先が挙げられます。

・美容室
・美容サロン
・結婚式場
・ヘアメイク事務所

また、会社やお店に所属せず、仕事に慣れてきたらフリーランスや開業を目指す人もいます。

美容師として働くためには、厚生労働大臣または都道府県知事指定の美容師養成施設(美容師専門学校など)でカリキュラムをこなし、国家資格を取得する必要があります。

2.ヘアメイクアーティスト

ヘアメイクアーティストは、主にイベント、ショー、テレビや雑誌の撮影現場でヘアメイクを行う仕事です。対象は芸能人やモデルがメインです。

イベント内容や撮影のイメージ、TPO、モデルの個性に合わせたヘアメイクが求められる現場です。知識や技術はもちろん、センスが何よりも大切です。

また、ヘアメイクアーティストになるには、美容師免許の取得が必須です。

3.エステティシャン

エステティシャンは、全身もしくは身体の一部に美容目的の施術を行う仕事です。フェイシャル、ボディケア、脱毛など、就職先によって施術内容は多少異なります。トータルビューティーサロンのように幅広く全身を施術する場合もある一方で、近年は脱毛サロンなど一部の施術に特化しているケースも少なくありません。

専門的な技術や知識が求められるだけではなく、施術前のカウンセリングも重視されます。あらゆる施術を通して、お客様の美をトータルサポートできる仕事です。

エステティシャンを目指すうえで、なんらかの資格を取得する義務はありません。ただし、採用率アップやお客様からの信頼獲得を視野に入れるなら、エステに関連する民間資格を取得しておきたいところです。

4.ビューティーアドバイザー(美容部員)

ビューティーアドバイザー(美容部員)は、BAとも呼ばれる仕事です。百貨店、専門店、ドラッグストアなどでお客様の悩みを聞きながら、メイクやケアのアドバイスをしたり商品を紹介したりします。

カウンター接客に加えて、化粧品の陳列や売上管理などもビューティーアドバイザーの仕事です。アドバイスや商品紹介の一環でタッチアップ(お客様の肌へ試し塗り)することもあるため、人にメイクの方法を教えることが得意な方に向いています。

インセンティブや賞与がある場合が多く、所属するメーカーやスキル、個人の実績によっては高年収を得ることも可能です。

ビューティーアドバイザーを目指すにあたって、特別な資格は必要ありません。

5.ネイリスト

ネイリストは、お客様の爪先や指先を美しく整える仕事です。ネイルアートはもちろん、甘皮処理などのネイルケア、マッサージなどのハンドケアも行います。お客様の日頃のケア方法や悩みを聞いてアドバイスを行ったり、商品を紹介したりすることもあります。

ネイリストはネイルサロンなどお店に勤務するほか、サロンの一部を間借りしてフリーランスとして活躍する道や独立開業する方法もあり、働き方が選びやすいのが特徴です。基本的に座って施術するため、立ち仕事が苦手な方にも向いています。

働くうえで、美容師のように必須とされる国家資格はありません。スキルアップや採用されやすさを視野に入れるなら、民間資格の取得がおすすめです。

6.アイリスト

アイリストは、目元の施術に特化した仕事です。まつ毛パーマやまつ毛エクステンションなどの施術を主に行います。就職先によっては、まつ毛シャンプー、トリートメント、カラーを行うこともあります。

目元のメイク時間短縮やボリュームアップ目的で、まつ毛パーマやまつ毛エクステンションの需要は高く、活躍できる場は豊富です。専門店のほか、トータルビューティーサロンや美容室などで働くこともできます。ネイリストのようにサロンで間借り営業するなど、さまざまな働き方があります。

従来は無資格でも施術可能でしたが、現在はトラブル防止のため美容師免許が必須です。基本的に座って施術できるため、立ち仕事が苦手な方に向いています。

7.化粧品メーカー勤務

上記6種類の仕事のようにお客様へ直接施術することがないものの、同じく美容系の仕事として、化粧品メーカー勤務も挙げられます。化粧品メーカーに入社して、商品の企画や開発を行う仕事です。

所属部署によっては化粧品の営業や販売、広報活動などを任されることもあります。給与形態は一般企業と同じため、勤続年数を考慮した昇給や定期的な賞与が期待できます。

働くうえで特定の資格が必須ではありませんが、営業など業務内容に応じて有利となる民間資格はあります。

美容系の仕事に向いているのはこんな人!

前述のとおり、美容系の仕事といってもサロンで働く、美容師免許を取得しておくことが必須ではありません。手掛けたい施術や働きたい場所に応じて、求められる知識や技術を磨いていくことが大切です。

一方で、どの美容系の仕事にも共通するポイントとして、向いている人の特徴が挙げられます。髪の毛や爪先など施術を行う部位が異なっていたり、タッチアップなどほかの業務を担ったりする場合も、美容系を目指すうえで必ず求められる特徴が、次の2つです。

美意識が高い

美容系の仕事で最低限必要となる要素が、自分自身の美意識が高いことです。お客様に美を提供する側になるため、トレンドや最新技術を積極的に吸収したり実践したりできるような美意識の高さが求められます。

お客様目線で考えても、安心して施術やアドバイスを任せられるのは、やはり美の追求に熱心な担当者でしょう。同じユーザー目線で商品や施術を紹介できるようになり、説得力が増します。

何より、自分自身が美容を好きでいれば研究や仕事を続けやすく、向上心も生まれるものです。

コミュニケーションスキルがある

美容系の仕事は、いずれもお客様の要望をくみ取る能力が欠かせません。お客様の外見に関する悩みを聞き、寄り添いながら提案するためには、自然に話してもらえるようなコミュニケーションスキルが必要です。

ビューティーアドバイザーなど販売が関係する仕事では、特にコミュニケーションスキルが売上を大きく左右します。また、ネイルチップやケア用品など物販に力を入れているサロンも多いため、施術を主とする仕事もコミュニケーションスキルが高ければ客単価アップを狙えます。

美容系の仕事を目指すときに知っておきたいこと

自分自身の力でお客様の美をサポートできる美容系の仕事は、人気が高くやりがいもあります。しかし、どのような仕事も、憧れだけでは長続きしないものです。

最後に、美容系の仕事を目指す方が知っておくべきことを3つ紹介します。

身体的・精神的にハードな面もある

華やかな美容系の仕事は、一方で体力勝負な面ももっています。一部を除くと立ち仕事が多く、シャンプーやメイク、タッチアップなど無理な体勢で接客や施術をしなければならない場合もあります。

また、前述のとおり、美容系の仕事だからこそ美意識の高さが求められる点も注意点のひとつです。繁忙期でも外見に気を遣わなくてはならないため、人によっては精神的にプレッシャーになることもあるでしょう。

人を相手にする以上、思わぬ誤解やタイミングの悪さでクレームを受けることもあります。上司や先輩など周囲に相談したり、休日は心身をリフレッシュしたりと、疲れやストレスを溜め込まないことが大切です。

継続的な勉強や技術向上が必要である

美容の仕事は、技術レベルがキャリアや収入に大きな影響を与えます。見方を変えると、技術さえあれば、多少ブランクがあっても復帰しやすいメリットがあります。

キャリアや収入をアップさせるためには、仕事に就いた後も常に向上心をもち、努力を続ける姿勢が欠かせません。特に新人のうちは、仕事終わりや休日は練習と講習参加に時間を割くこととなります。

カラー剤やネイルアイテムなど仕事で使用する道具も日々進化しているため、一人前になった後も勉強したり、さまざまな講習会へ参加したりすることとなるでしょう。

より活躍したいなら資格を取得する

美容系の仕事は、美容師やアイリストを除くと、資格を必須としていないことが多いのが特徴です。美容師専門の養成施設を卒業していなくても、努力次第で美容系の仕事に就くことができます。

しかし、より活躍したいのであれば、関連する資格の取得をおすすめします。資格を取得する過程で、専門的な知識や技術を身に付けられるため、採用されやすくなるでしょう。

資格は、一定レベル以上の専門的な知識や技術をもっていることの証です。お客様からの信頼にもつながり、活躍の場を広げてくれます。

まとめ

美容系の仕事とひとくちに言っても、ヘアメイクアーティストやアイリスト、ビューティーアドバイザーなど業務内容や活躍の場はさまざまです。お客様に直接施術を行うこともあれば、商品開発や広報など間接的にしか関わらない仕事もあります。

まずは、自分がどのような仕事で、どのような悩みをもつ人を支援したいのか考えてみましょう。立ち仕事や座り仕事、細かい作業など、得意な分野から絞り込んでみるのも方法のひとつです。

美容への興味関心を、お客様の「きれい」をお手伝いする仕事に生かせる場はどこなのか、探してみてください。