美容専門学校の面接ってどんなもの?よく聞かれる質問もご紹介

「美容専門学校への入学を志望しているけれど、面接を無事に乗り切れるかどうか不安」という方は多いのではないでしょうか。将来を左右する面接だからこそ心配になってしまいますし、面接当日を迎える前に少しでも疑問を解決しておきたいですよね。 今回は、美容専門学校で実施される面接の形式や、よく聞かれる質問について解説いたします。


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美容専門学校で実施される面接の形式

美容専門学校で行われる面接の形式について解説します。

個人面接

美容専門学校で行われる面接形式の中で代表的なものが、受験生1人に対し面接官1人~数人で行う個人面接です。

個人面接は一般的に、1人当たり10~20分程度の時間配分で行います。部屋の中央部分に配置されている椅子に掛けて数名の面接官と向き合い、質問に答えていくのは緊張するかもしれません。

しかし、個人面接は集団面接とは異なり、自分の話をしっかりと聞いてもらえる貴重な場です。精一杯自分の長所や思いを伝えましょう。

また、個人面接の場合、室内に受験生は1人なので、発言や仕草など細かなところまで見られています。良い印象を与えるために、目を見てハキハキと喋りましょう。緊張していると、伏し目がちになってしまったり、口ごもりがちになってしまったりすることがあるので、意識する必要があります。

集団面接

集団面接は、複数の受験生に対して面接官1人~複数人で行う面接です。10~30分程度の時間が設けられているのが一般的で、面接官が質問をして、受験生が順番に回答していきます。

1人あたりの回答時間は個別面接よりも短くなってしまうため、自分の伝えたい内容を端的に、かつわかりやすく伝えなければなりません。

アピールすることに夢中になってしまい、あまりにも長々と話してしまうと、場の空気が読めないと判断され、印象が悪くなるおそれがあるため注意しましょう。限られた時間の中で、簡潔に自分をアピールすることが重要です。

また、ほかの受験生と回答内容が被る可能性も十分に考えられます。先に意見を言われても焦らずに、自分なりの答えを伝えましょう。ただし、ほかの受験生と丸被りの意見を発表するよりも、自分ならではの考えをプラスして回答できると好印象を残せます。

美容専門学校の面接でよく聞かれる質問

美容専門学校の面接でよく聞かれる質問と答え方のポイントを解説いたします。質問内容があらかじめわかっていれば、落ち着いて面接に臨むことができます。

志望動機

美容専門学校の面接でほぼ間違いなく聞かれる質問は、志望動機です。なぜ美容業界で働きたいのかという理由や、美容業界に興味をもった経緯などをわかりやすく簡潔に答えましょう。話が長くなってしまうと、結局何が言いたいのか不明瞭になってしまうため、面接官への印象が薄れてしまいます。

美容業界に興味をもった理由も大切ですが、たくさんある美容専門学校の中でこの学校を選ぶ理由を伝えることも重要です。

その学校を選んだ理由を答える際は、積極性を感じさせる内容が望ましいです。パンフレットやホームページなどに記載されている、学校の特色や取得できる資格などを具体的に挙げて志望理由を説明しましょう。

また、面接では「特にありません」と回答するのは避けたほうが無難です。消極的な姿勢をとると面接官から意欲がないように見えてしまい、評価が下がってしまうおそれがあります。

自己PR

面接では、長所と短所などの自分自身に関する質問も多く見られます。まずは簡単に長所や短所を述べて、そこから具体的なエピソードを紹介すると説得力も増します。あらかじめ自分の長所・短所やそれを裏付けるエピソードを整理しておきましょう。

また、「周りの人からどのように思われているか」という人間関係に関する質問をして、コミュニケーション力を知ろうとしたり、休日の過ごし方を聞いて人柄を確かめようとしたりするケースもよく見受けられます。

ただ淡々と答えるだけではなく、質問の意図を考えながら、積極的に自分をアピールしましょう。例えば休日の過ごし方を聞かれた場合にも、その経験を通じて得た価値観やスキルをあわせて説明すると好印象を与えられます。

面接の中で、挫折した経験について聞かれることも少なくありません。一見ネガティブな印象を受ける質問ですが、立ち直り方や失敗から何を学んだかを知りたいという面接官の意図が隠されています。挫折エピソードに加えて乗り越えた方法も伝えられると、面接官に。

高校生活

美容専門学校の面接を受ける際、高校生活について質問されることも多々あります。具体的には、「高校時代に頑張ってきたこと」「高校生活を通じて学んだこと」「生徒会活動などには参加していたか」「部活動の様子」「意科目と苦手科目」などを聞かれることが多いです。

思い出や苦労話をただ語るのではなく、その経験を通して何を学んだのか、今後の人生どのように活かせるのかということまでしっかりと答えましょう。

将来の展望

美容専門学校に入学することは、美容業界で働くための手段であり、ゴールではありません。受験生がどれだけ真剣に学ぼうとしているかを知るために、将来的な展望を質問されることがあります。

卒業するときにどのような人として活躍していきたいか、卒業後の進路の希望について明確に伝えましょう。ひと口に美容業界といっても、美容師、メイクアップアーティスト、特殊メイクアーティストなどさまざまな職業があります。

面接で発言した内容は変更できないというわけではないので、今の時点で漠然と思い描いている将来のイメージを、簡潔に面接官へ伝えましょう。

またある程度現場経験を積んだ後、最終的にどのようになりたいのかというところまで伝えられると好印象です。「独立して自分で美容院を経営したい」「モデルや芸能人を相手にする仕事がしたい」など、将来の展望をアピールしましょう。

美容専門学校の面接を受けるときに確認しておきたいポイント

面接の頑張りが帳消しになってしまうほど悪印象を与えてしまうケースがあります。ここからは、美容専門学校の面接を受ける際に、気をつけるべき点をご紹介します。

身だしなみ

面接の場において、第一印象は非常に大切です。特に美容に関わる仕事に就くとなると、ほかの職種よりも見た目をよく見られるでしょう。

そのため、面接の際には身だしなみをきちんと整えておく必要があります。髪型や爪を清潔に保っているか、靴が汚れていないかなど、面接官は意外と細かいところまで見ているものです。

着ていく服が分からないときには、高校の制服を着ておけば失敗ありません。襟首の汚れやブレザーのホコリなどが付いていないかチェックし、清潔感を意識するようにしましょう。

言葉遣い

言葉遣いは、人の印象を大きく左右します。敬語で話そうと心掛けていても、敬語が間違っていたりあまりにも不自然だったりすると、印象が悪くなってしまうかもしれません。

将来的にも役に立つ知識なので、今のうちから正しい敬語を身につけておき、面接中も自然に受け答えできるようにしておきましょう。

また、人は緊張すると早口やこもったような声になってしまう傾向があります。面接官にしっかり聞こえるように、大きな声で自信をもってはっきりと話しましょう。

質問の内容によっては、なかなか答えられないかもしれません。そのような場合にも、黙り込んでしまうことは避けるべきです。答えづらい質問に対しても無言にならないよう、困ったときには面接官にその旨を伝えて考える時間をもらいましょう。

無意識に出る癖

面接ではきちんとしようと思っていても、自分では気が付かないうちに普段の癖や習慣が出てしまうものです。自覚のない行動でも、面接官から見ると目についてしまい、印象が悪くなるおそれがあります。

手をいじったり髪を触ったりするなど、無意識に出てしまう癖がないかどうかを把握し、改善できるよう努力しましょう。自分にどのような癖があるかわからない場合は、家族や学校の先生、親しい友達に面接の練習に付き合ってもらい、その中で気になる癖が見られなかったか、聞いてみることをおすすめします。

まとめ

美容専門学校は、美容業界で将来活躍する人材を育てる学校であるため、面接の際には美容に対する熱意や志望動機を聞かれます。

面接はどうしても緊張するものですが、よく聞かれる質問に対して事前に回答を準備しておけば、比較的面接に臨めます。

今回ご紹介したポイントを踏まえ、面接官に好印象を与えられるよう、しっかり面接の練習をしておきましょう。