美容専門学校の主な就職先とは?就職に有利な資格も紹介

美容のお仕事が気になる、人を美しくする職業に就きたいと考えているなら、美容専門学校を目指すのがおすすめです。美容専門学校では、美容に関するさまざまな知識と技術を総合的に学べます。今回は、美容専門学校を卒業した後に目指せる就職先を紹介するとともに、特徴や専門学校で学べることをまとめました。 また、美容師以外の就職にも有利になる資格も合わせて紹介します。


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美容専門学校卒業後に目指せる就職先

美容専門学校では、美容に関する知識や技術だけでなく、美容関係の職業に就くために必要な衛生管理や関係法規についても幅広く学習するカリキュラムが組まれています。

そのため美容専門学校を卒業すると、美容師をはじめネイリストやエステティシャンなどさまざまな分野で活躍することが可能です。

まずは、美容専門学校の卒業後に目指せる就職先を5つに分けて紹介します。

美容師

美容師は、美容業界のなかでも身近で、憧れを抱く人も多いのではないでしょうか。美容専門学校といえば美容師になるための学校と思う人もいるくらい、目指す人も多い職業といえます。

美容師の就職先は、主にヘアサロンや美容室です。就職してある程度経験を積んだ後、独立してヘアサロンや美容室を経営する人もいます。

美容師になるためには、美容師免許が必要です。美容師免許を取得するには、厚生労働大臣または都道府県知事指定の美容専門学校を卒業しなければ受験資格が与えられません。

認定を受けていない専門学校へ入学すると、美容師免許は取得できないので注意しましょう。

美容師免許を取得するには、夏と冬の年2回に実施される国家試験を受けます。実技試験と学科試験の両方に合格しなければならず、合格率は、夏で約60%、冬で約85%程度です。

ヘアメイクアーティスト

ヘアメイク専門の事務所や、ヘアセット専門店が主な就職先です。技術を磨き実績を積めばテレビやCM、映画などで活躍するタレントさんやモデルさんのヘアメイクを担当できる可能性もあります。

このほかにも、ブライダルサロンへの就職も可能です。ブライダルサロンでは、新郎新婦のヘアメイクを担当します。

また、ヘアメイクアーティストは、事務所や企業に所属せずフリーで活躍する人も多い職種です。

フリーランスで仕事を受けるには、自分で顧客を開拓しなければなりませんが、自由に好きな仕事を選べるメリットがあります。

美容部員・ビューティアドバイザー

主に化粧品メーカーに就職し、百貨店や化粧品を扱う専門店、ドラッグストアの専用ブースで自社化粧品を紹介する仕事です。

お客様のカウンセリングを行い、実際にメイクを施しながら悩みや疑問を解決します。さまざまな美容知識からアドバイスも行い、納得して化粧品を買ってもらえるように導くのが主な業務です。

流行や季節感を取り入れながら化粧品を販売することも多いため、自社の商品知識だけでなくトレンドにも敏感にアンテナを張れる人が向いています。

ネイリスト

ネイリストの主な就職先は、ネイルサロンになります。ネイリストの仕事は、お客様の爪を美しくすることです。

ネイルカラーやネイルアートを担当する以外にも、爪の長さを均一に整えたり、爪の表面を磨いたりしてきれいにします。

また、爪の状態をよく観察してオイルでの保湿やアドバイスをしながら、爪の健康を保つこともネイリストの大事な業務です。

ネイリストは、自宅開業も可能な職種なので、ネイルサロンで経験を積んで独立する人も多くいます。

アイリスト

アイリストは、まつ毛パーマやまつ毛エクステンションなど、まつ毛に関する施術を行うプロです。まつ毛パーマは美容師免許がなければできないため、アイリストとして働くには美容室、アイラッシュサロン、トータルビューティーサロンなどが主な選択肢です。

エステティシャン

エステティシャンの主な就職先は、エステティックサロンです。エステティックサロンといえども種類はさまざまで、フェイシャルケアやボディケア、脱毛などがあります。

多数のサービスメニューを展開しているエステティックサロンでは、お客様にカウンセリングを行って悩みを聞き出し、その方に合った最適なサービスメニューを提案するのも大事な仕事です。

ブライダルスタイリスト

新郎新婦のヘアメイクを行うブライダル専門のサロンへの就職も可能です。ドレスアップした新郎新婦に合うヘアセットやメイクなどを、新郎新婦と相談しながら行います。和装の需要もありますので、着付けなどもできるようになると仕事の幅も広がるでしょう。

美容系の就職先が広がる!美容専門学校の特徴

なんとなく美容系に進みたいとは考えていても、美容専門学校に進学するのに不安を抱え、踏み出せない方もいるでしょう。美容専門学校を卒業すれば、多種多様な就職先があります。

ここからは、美容専門学校で学ぶ内容や就職率についてみていきましょう。

美容専門学校は美容技術を学ぶ学校

美容専門学校は、主に美容師や理容師になるための知識や技能を総合的に学ぶ学校です。美容に関する知識・技術を勉強しながら、国家資格である美容師・理容師免許の取得を目指します。

そうすると、国家資格を必要としないネイリストやエステティシャン、ビューティアドバイザーなどを目指す場合は、「美容専門学校で学ぶ意味がないのでは?」と考える方もいるでしょう。

実は美容専門学校では、流行を先取りするセンスや接客法なども幅広く学ぶカリキュラムが組まれているため、国家資格を必要としない職業にも有効なのです。

さらに、美容専門学校を卒業しているとなれば、一定の美容に関する技能や知識を持っていると認められます。そのため、国家資格を必要としない美容系の職業に就く場合でも就職に有利になるのです。

美容専門学校といっても「昼間部」「夜間部」「通信制」の、3つの種類に分けられます。下記にそれぞれの特徴をまとめました。

<昼間部>
・開校時間は、9時~16時ごろまで
・2年制
・学科と実習合わせて2,000時間以上の授業を受講
・卒業すると国家試験の受験資格が与えられる
・授業内容は、国家試験対策を重点的に行う
・専門講師から技術と知識を学ぶ

<夜間部>
・開校時間は、18時~21時ごろまで
・授業内容は昼間と同じく国家試験対策が中心
・授業数が少ないため無駄を省いたカリキュラム
・授業料が昼間部よりも安い
・仕事をしながら通いたい方や学費を安く抑えたい方におすすめ

<通信制>
・通学せずレポートの提出と決められた間隔でのスクーリング(面接授業)に出席する
・3年制
・3年間で600時間以上の授業を受講
・授業料は、昼間部の1/3〜1/4程度
・学費がネックで専門学校への進学を迷っている方におすすめ

美容専門学校の授業内容

美容専門学校の授業には、学科と実技があります。基本的には、実技授業の比重が高く設定されており、実際に髪のカットやシャンプーをしたり、メイクをしたりと、実際の現場でプロとして仕事ができるレベルを目指した内容です。

学科は、座学形式で行います。美容師国家試験での出題内容に合わせた衛生管理や保険関係、関係法規、美容技術理論が中心です。

近年では、授業の一環として留学して海外の技術を学んだり、英語学習を取り入れたりなど、専門学校によって取り組みが異なります。

実技は、実習形式です。カット、ワインディング、ヘアカラー、メイクアップ、シャンプーなどを中心に学習しますが、専門学校によってネイルやエステティックに力を入れている学校もあります。

専門学校ごとに特色があるため、自分の学びたいことがカリキュラムに含まれているかHPやパンフレットで内容を比較しながら調べてみましょう。

美容専門学校の就職率

美容専門学校の就職率は、学校によってバラつきがあります。就職に強い専門学校の場合、就職率100%を誇る学校もあるほどです。

ただし、就職率100%だからといって全員が自分の志望する企業へ就職できているとは限りません。

就職率が良い学校の特徴として、企業から直接応募がくる学校や、面接指導や就職サポートを手厚くしていることがあげられます。

美容専門学校卒業後に不安がある場合は、就職サポートを親身になって手厚く行ってくれる学校を選ぶようにしましょう。

美容系の職業に有利な資格

美容専門学校を卒業する際は、美容師免許はもちろん、関連した他の資格を取得するのもおすすめです。資格を複数持っておくと、美容関連の仕事の幅も広がります。ここでは、美容師資格以外に美容系の就職に有利な資格を紹介します。

日本化粧品検定(コスメ検定)

毎日の基本的なメイクアップやケアの正しい方法などを総合的に学べます。薬機法に関する幅広い知識が得られるため、コスメ用品やヘアメイクなどに関わる仕事に活かせるでしょう。

美容薬学検定

美容薬学検定は、美容業界で幅広く活かせる知識を習得できる検定です。多くの美容ケア用品のなかから自分に合うものを選ぶための知識が習得できます。美容師はもちろん、エステティシャンになっても活かせる知識です。

日本メイクアップ技術検定

メイクアップに関する基礎知識や、顔分析、色彩、プロポーションなど幅広く学ぶことができます。化粧品やスキンケアに関する知識が身につくため、人気がある検定のひとつです。

色彩検定

色彩検定は、ヘアカラーを行う美容師はもちろん、ネイルカラーのデザインを考えるネイリストや肌の色を見ながらメイクのアドバイスをする美容部員などに役に立ちます。美容には色が欠かせない要素でもあるため、幅広い美容関連の職業で活かせる資格です。

エステ系の資格

エステ系のおすすめの資格を3つ紹介します。

・ビューティセラピスト
脱毛やメイクアップ、ボディケアやフェイシャルケアなど、エステティックに関する総合知識や技術が身につきます。

・AEA認定エステティシャン
一般社団法人日本エステティック業協会(AEA)が認定。エステティックに関する専門的な技術を持っていると証明する資格です。美容業界でも信頼性が高い資格なので、キャリアアップにもつながるでしょう。受験には、1年以上のエステティックに関連する実務経験(フェイシャルまたはボディ)が必要です。

・AJESTHE認定エステティシャン
一般社団法人日本エステティック協会(AJESTHE)が認定。AEA認定エステティシャンと同様に、高い技術力をアピールできる資格です。筆記試験と実技試験があり、実務経験かスクールへの通学が必要です。

ネイリストの資格

ネイリストに役立つ資格を3つ紹介します。

・ネイリスト技能検定
ネイル業界で最も知名度が高い検定試験です。最も簡単な3級は義務教育が終了していれば誰でも受けることができるため、基礎的な資格として知られています。

・ジェルネイル技能検定
ジェルネイルの施術に役立つ技能検定です。ネイリストがキャリアアップのために取得することもあります。前述のネイリスト技能検定を取得していれば免除になる部分もあるため、取得を考えている場合は先にネイリスト技能検定を目指すと良いでしょう。

・ネイルサロン衛生管理士
ネイルに関する公衆衛生の専門家を目指す資格です。特に、自分でネイルサロンを開業したい方や自宅でネイルサロンを開こうと思っている方におすすめです。安心、安全なネイルサービスを提供するための知識が習得できます。

アイリストの資格

アイリストに役立つ資格を2つ紹介します。

・JEA技能検定試験
3級から1級まであり、3級は義務教育修了者なら美容師免許がなくても受験できます。級が上がると実技試験もあるので、基本的なスキルの習得に役立ちます。

・まつ毛エクステンション技能検定試験
日本で最初のまつ毛エクステンション技能検定です。まずはこの資格の取得を目指す方が多いでしょう。

まとめ

美容専門学校を卒業すれば、さまざまな場所で働ける可能性が広がります。美容業界は就職先も多く、種類も多いため、とりあえず美容関係に進みたい場合にも美容専門学校はおすすめです。

将来が不安な場合は、ぜひ就職サポート体制が整っている専門学校を選んでみてください。

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