メイクアップアーティストは男性でもなれる?仕事内容やなり方を紹介

メイクアップアーティストの仕事に就きたいと考えているけれど、男性でも問題なく働けるか不安を抱えていませんか?実は、メイクアップアーティストの仕事は男性向きだといわれています。 本記事では、メイクアップアーティストが男性に向いている理由や実際の仕事内容を紹介します。メイクアップアーティストの仕事に就くための具体的な方法も紹介しているので、ぜひチェックしてみてください。


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メイクアップアーティストとは?男性でもなれる?

メイクアップアーティストは、ファッションショーや企業広告、映画、テレビなどに出演する俳優にメイクを施します。ブライダルの現場や写真館で働く場合には、一般のお客様も対象です。

撮影現場では、照明の当たり具合で、見える表情も変わってくるため、メイクを施す相手の魅力や個性を加味しつつ、その場に適したメイクを行います。臨機応変に対応できる一人前のヘアメイクアップアーティストになるためには、多くの知識と経験が必須です。

また、メイクアップアーティストは性別に関係なく就ける職業ですが、特に男性に向いているといわれています。男性に向いている理由は、下記で紹介します。

メイクアップアーティストが男性に向いている理由

ここからは、メイクアップアーティストが男性に向いている理由について紹介していきます。

体力仕事で重宝される

華やかなイメージがあるメイクアップアーティストの仕事には、体力勝負の側面もあります。多様なメイク道具や機材など、重い荷物を運ぶ作業があるためです。

また、1日に数十人のメイクを担当することも、体力が必要な理由としてあげられます。慌ただしい現場で状況を確認しながら、長時間働き詰めになってしまうことも珍しくありません。

これらの点から、一見、華やかに見えるメイクアップアーティストも、想像以上に体力が必要な場面が多く、ストレスを感じてしまうケースも少なくありません。そのため、比較的体力のある男性が向いているといわれるのです。

男性ならではの感性で提案ができる

お客様の中には、男性から魅力的に見られたいと願う方も少なくありません。その点、男性のメイクアップアーティストは、女性の魅力・色気を直感的に感じられる分、男性ならではの視点から客観的な提案ができます。

このように、男性から魅力的に見られたいお客様に、男性視点からアドバイスを送ることができる点も、男性メイクアップアーティストの強みといえます。

メイクアップアーティストの仕事内容

それでは、メイクアップアーティストは具体的にどんな仕事をしているのでしょうか。ここからは、具体的な仕事内容について紹介していきます。

メイクのカウンセリング

メイクに入る前に入念なカウンセリングを行い、お客様が求める理想を言語化する必要があります。お客様が理想とする未来をヒアリングし、メイクアップアーティストの立場からアドバイスすることも少なくありません。メイクを担当する方の要望を形にしながら、自分ならではのアイデアやスキルを足していきます。

特に、芸能人などのメイクを担当する場合、キャラクターを想像しながら演出しなければなりません。企画内容やテーマなども含めて総合的に考えながらメイクを行うため、事前の打ち合わせが肝心です。

丁寧にカウンセリングを行い細かくイメージのすり合わせをとおして、お客様から信頼を得ることも、メイクアップアーティストとしての仕事です。

メイクアップ

メイクアップは、一般的に肌を整える作業から始めます。化粧下地からファンデーション、アイシャドウ、アイブロウなどのメイクを施していき、お客様の理想の姿に近づけていきます。担当する方の肌の色や顔パーツの特徴などを考えながら、要望どおりの姿を描いていくことが大切です。

また、メイクが崩れたりよれたりしてしまう状況に敏感に気づき、対応する必要があります。常に動けるようスタンバイしておかなければなりません。

メイクアップアーティストの年収

メイクアップアーティストの年収は、働く場所や雇用形態はもちろんのこと、サロンやプロダクションに所属して働くのか、フリーランスとして働くのかによっても大きな差があります。

メイクアップアーティストの年収は、会社員の場合であれば、180~400万円ほどが平均です。メイクアップアーティストに限らず、美容関係のサービス業は、400万円前後の年収に落ち着くパターンがほとんどです。

未経験者やアシスタントのうちに大きく稼ぐことは難しいですが、経験を積みスキルをつけていくうちに、徐々に年収アップも期待できます。

フリーランスに転向して自分で仕事を選べるようになれば、より年収は上昇する可能性があります。また、メイクアップアーティストとして名が売れると、本の出版やメイクテクニックの発信などで別の収入を得られるケースも考えられます。

男性がメイクアップアーティストになるために必要な資質

メイクアップアーティストとして第一線で活躍するためには、それなりの資質が必要です。ここからは、メイクアップアーティストになるための必要な資質についてご紹介します。

メイクや美容への高い関心

男性がメイクアップアーティストになるためには、メイクや美容への高い関心が重要です。

メイクの流行は移り変わりが早く、油断するとあっという間についていけなくなってしまいます。トレンドを学び、メイクのスキルを磨き続けようとする向上心を持っていることが、メイクアップアーティストとして働く条件のひとつです。

特に、近年では、SNSに美容に関する情報があふれているため、一般の方も美容について詳しくなってきているのが現状です。メイクアップアーティストとして一目置かれるためには、人並み以上の知識を身につける必要があります。

メイクや美容への興味が強ければ、メイクアップアーティストの仕事や勉強に、楽しみながら取り組むことができるため、自然と高いスキルを身につけられます。

コミュニケーション力

お客様との距離が近いメイクアップアーティストは、コミュニケーション力の高さも大切です。お客様の要望に沿ったメイクに仕上げるためには、理想の姿を詳しくヒアリングする必要があります。自然な会話の流れの中で、お客様のコンプレックスや悩みを気軽に話せる雰囲気を作るスキルが大切です。

女性の中には、男性に対して緊張を感じてしまう方も珍しくありません。お客様の立場や気持ちを考えた穏やかなコミュニケーションを心掛けてください。
また、お客様は、メイク後に撮影を控えていることもあり、少し緊張しているかもしれません。メイク中の会話の中でリラックスできる空気を作り、良い仕事ができるようなお手伝いをすることも、メイクアップアーティストとしての大切な役割です。相手のコンディションに合わせて適切なコミュニケーションを図り、信頼を構築できるようにしましょう。

気配り

メイクアップアーティストがメイクを施す相手は、女性であることがほとんどです。メイクをするにあたって、お客様との距離が近く、お肌に直接触れることも少なくないため、お客様に対する気配りが重要視されます。

女性に対する細やかな気配りや、柔らかい言葉遣い、清潔感も必要となります。常にお客様の希望や感情を汲み取るように努める、謙虚な姿勢が大切です。普段の細やかな気遣いが積み重なれば、お客様から満足していただける機会が増え、仕事への姿勢も評価され、実績へとつながります。

男性がメイクアップアーティストになるには?

メイクアップアーティストになるためには、美容に関する幅広い知識とさまざまな人に対応できるスキルが必要です。

一般的な選択肢として、高校卒業後にヘアメイクを学べる学校に通うという方法があります。専門学校の場合、2年間で美容の基礎知識や技術をひととおり学ぶことができます。専門学校への通学が難しい場合には、通信講座を利用するのもおすすめです。

卒業後はヘアメイクを専門としたプロダクションや美容室に就職してアシスタントとして仕事をする流れになります。専門学校で学んだ知識をベースに、現場経験を積みながら成長できるため、一人前のメイクアップアーティストになる近道です。

メイクアップアーティストを目指すための方法や役立つ資格、学校の選ぶときのポイントについては、下記の記事で詳しく紹介しています。メイクアップアーティストになりたいけど、まだ不安が大きい方は、ぜひ参考にしてみてください。

メイクアップアーティストになるには?仕事内容や資格について解説!

まとめ

メイクアップアーティストは、男性ならではの視点や感性を活かしながら活躍できる魅力的な仕事です。メイクアップアーティストになるには、美容への高い関心はもちろん、相手への気配りやコミュニケーション力を身につけることも大切な要素となります。

美容に関する知識は専門学校で学び、実際の現場で経験を積みながら、メイクアップアーティストとしてのスキルを磨くことが、第一線で活躍する近道といえます。