アイリストになるには資格は必要?役立つ資格やアイリストに向いている人を解説

アイリストになるには国家資格である美容師免許が必須です。未経験でも免許を取得すれば目指せますが、就職や活躍のためには適性や民間資格の有無も重要なポイントになります。どのような資格が役立ち、どんな方が向いているのでしょうか。今回は、アイリストになるために必要な資格や取得方法、向いている方の特徴、採用されるためのポイントについて解説します。


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アイリストになるのに資格や経験は必要?


アイリストとは、まつ毛エクステ、まつ毛パーマなど目元の施術を行うスペシャリストのことです。主にトータルビューティーサロンや目元専門サロンで活躍しています。

お客様の要望に合わせて適切な提案をしたり、バランス良くまつ毛エクステをつけたりと、センスや仕事の丁寧さが求められる、やりがいのある仕事です。

そんなアイリストになるには、どのような資格が必要なのか紹介します。

美容師免許が必須

アイリストが行うまつ毛エクステやまつ毛パーマなどの施術は、美容行為にあたります。そのため、国家資格である美容師免許の取得が必須です。

まつ毛エクステなどが流行し始めたときは、特別な資格は必要ありませんでした。しかし、知識や技術が不足した無資格の施術者によって、まぶたの腫れ、目の充血といったトラブルが続出したことを受け、2008年より美容師免許が必要となりました。

未経験でもアイリストになることは可能

アイリストとして働くためには美容師免許が必要ですが、法的に求められるのはそれだけです。よって、未経験でも資格さえ取得していれば、アイリストになれるのです。

近年はサロンの増加や美容サービスの多様化にともない、アイリストの数が不足しており、未経験歓迎とする求人が増えています。お店のコンセプトや立地、客層によって求められるアイリスト像も大きく変わるため、就職時は自分に合ったサロンを見つけることが大切です。

アイリストに必須の美容師免許を取得する方法

美容師免許は国家資格にあたるため、厚生労働大臣が指定する美容師養成施設を卒業した上で国家試験に合格する必要があります。ここで挙げる美容師養成施設とは、次の2種類です。

・美容専門学校
・通信課程

それぞれの方法を詳しく解説します。

美容専門学校に通う

美容師免許を取得する方法のひとつは、美容専門学校に通うことです。2年間指定のカリキュラムを学び、美容師として求められる知識や技術を磨いていきます。

美容専門学校の多くが昼間課程の他に夜間課程も開設されているため、社会人も通学しやすくなっています。学費の目安は昼間課程で200~300万円程度、夜間課程は150~200万円程度です。

入学資格は高等学校卒業以上とされているところが多く、なかにはまつげエクステ検定取得に対応したカリキュラムを含む美容専門学校もあります。最初からアイリストを目指すために美容専門学校へ通うのであれば、専用のカリキュラムが豊富なところを選びましょう。

通信課程で勉強する

通信課程は、自宅学習をメインとしつつ、定期的にレポートを提出する学び方です。技術指導は、スクーリングと呼ばれる授業に参加することで身に付けられます。

美容専門学校に通う場合と比べると時間の融通をつけやすいメリットがある一方、国家試験の受験資格を得るためには3年間学ぶ必要があります。50~70万円程度が相場と、学費が比較的安価な点も特徴のひとつです。

美容師免許の取得方法については下記の記事を参照してください。
美容師免許の取り方は?試験の概要や合格率も解説

必須ではないものの役立つ!アイリストの資格

前述の通り、美容師免許さえあればアイリストの求人に応募できます。しかし、少しでも就職の確率をアップさせたい方は、民間資格の取得も検討してはいかがでしょうか。

ここでは、アイリストとして働く上で必須ではないものの、取得していると面接で好印象となる資格を紹介します。

JEAまつ毛エクステンション技能検定試験

JEAまつ毛エクステンション技能検定試験は、一般社団法人日本アイリスト協会(JEA)が主催する検定試験で、高い安全性の確保と技術の取得が目的です。3級から1級までのレベルがあるため、段階的にスキルアップを目指せる試験で、満16歳から受験できます。

3級は美容師免許が不要で、これからまつ毛エクステンションに関する知識習得を目指す方向けです。筆記試験のみの試験で、合格するとベーシックライセンスが得られます。

2級は美容師資格の取得者と美容専門学校生および卒業生が受験可能です。試験は筆記試験と技能試験があり、合格するとスタンダードライセンスが得られます。技能試験では満16歳以上の女性モデルが必要です。

1級はJEA個人正会員で2級ライセンスを持っている方、美容師免許取得者、美容専門学校生および卒業生が受験可能です。筆記試験ではまつ毛エクステンションの技術に関する幅広い知識が問われます。技能試験では、2級と同様にモデルが必要です。まつ毛エクステンションのデザイン性が問われ、合格するとプロフェッショナルライセンスが得られます。

JECAまつ毛エクステンション技能検定

JECAまつ毛エクステンション技能検定は、一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)が主催する、まつ毛エクステンションの技能検定試験です。

アイリストの知識やスキルの向上に加え、お客様に安心かつ安全な技術を提供することを目的としています。3級、2級、1級、認定講師の4段階のレベルがあるので、段階的にステップアップできます。受験資格は、満16歳以上の美容師資格の取得者、または美容師養成校の学生です。ただし、1級と認定講師の場合、学生は受験できません。

JECAまつげカール技能検定試験

JECAまつげカール技能検定試験は、一般社団法人日本まつ毛エクステンション認定機構(JECA)が主催する検定試験です。まつ毛カールの基本的な技術や知識、お客様に安全かつ衛生的なサービスを提供することを目的としています。

初級、中級、上級、認定講師の4つの段階があり、満16歳以上の美容師免許の取得者と、美容学校の学生を対象にしています。

また、ジュニアまつ毛カールスタイリスト中級という試験もあり、これは美容専門学校生のみを対象とした基礎的な試験です。

NEAプロアイリスト検定

NEAプロアイリスト検定は、一般社団法人日本まつげエクステ協会が主催する検定試験です。目に関する安全や衛生のみならず、技術の美しさや繊細さを追求するスキル重視の検定試験です。

完成時の美しさだけでなく、施術後数日経過しても崩れることのない技術が求められるため、スキルを磨くことが何よりも必要とされます。3級、2級、1級、認定講師の4段階があり、段階的なスキルアップが目指せます。

JLA資格認定 5STAR 技術評価試験

JLA資格認定 5STAR 技術評価試験は、一般社団法人日本ラッシュアーティスト協会(JLA)が主催する、まつ毛エクステンションを対象とした5段階の技術評価試験です。

レベルはLEVEL1からLEVEL5まであり、LEVEL1は受験資格の制限がなく誰でも挑戦できますが、LEVEL5は実務経験5年以上の方を対象としています。試験内容はLEVEL1がeラーニングによる筆記試験のみで取得できるのに対し、LEVEL2以上は筆記試験と実技試験の両方に合格する必要があります。

業界内での認知度も高く、就職活動で有利になる傾向にあります。

未経験者がアイリストになるまでの道のり

未経験者がアイリストとして採用された場合、即座に接客を任されるわけではありません。サロンごとにこまかな教育プログラムは異なりつつも、大まかな流れは研修を行ってから本格デビューが一般的です。

研修

まずはサロンで事務や受付、掃除といった基本的なサロン運営の仕事を学びながら、研修を受けます。研修は大きく分けて、「アイリストとしての技術向上」と「接客マナー」の2種類です。

研修期間は1~3か月程度と短めです。美容師のアシスタント期間が平均3年ほどであることを考えると、その短さが際立ちます。短い期間で知識と技術を身に付けるわけですが、美容師ほど覚えることは多くないので、練習すれば短い期間でもデビュー可能なのです。

デビュー

デビューに至るためには、サロンの合格ラインを超える必要があります。合格ラインはサロンによって異なりますが、研修期間でサロンから施術の許可が下りれば、いよいよデビューです。
実際の接客では、研修で学んだことを活かしつつ、マンツーマンでカウンセリングや施術(まつ毛エクステ、まつ毛パーマなど)を行います。

デビュー後は、施術後にアフターケアのアドバイスも行ったり、自主練習でさらなる技術向上を目指したりしながら、リピーター獲得を目指します。

アイリストに向いているのはこんな方!

美容師免許を取得していればアイリストになること自体は可能ですが、長く活躍するためには、仕事の適性も大切です。

最後に、アイリストに向いている方の特徴を7つ紹介します。

美意識が高い

アイリストは、美を追求する仕事のひとつです。業界で活躍する以上、美容への興味関心が必須といえます。

まつ毛エクステやまつ毛パーマも、使用する素材や薬剤が日々進化しています。アイメイクなど目元の見せ方の流行もめまぐるしく変化するため、楽しく勉強しつつ施術に活かせる前向きな姿勢が大切です。

手先が器用である

アイリストの施術は、細かな作業がほとんどです。人間のまつ毛は真っ直ぐに揃って生えているわけではありません。ときにはまつ毛同士が交差している場合もあり、1本1本適切な処理が必要です。

不器用な場合、まつ毛エクステが短期間で取れてしまったり見た目が綺麗でなかったりと、お客様に不快感を与えてしまいます。時間制でつけ放題のメニューの場合、手先が器用でなければ「思ったより本数が少なかった」とクレームになるリスクもあります。

手先が器用な方であれば、同じ時間内でも人より多くのまつ毛エクステをつけたり、綺麗に仕上げたりと、サロンからもお客様からも重宝されるでしょう。

集中して作業ができる

まつ毛エクステ、まつ毛パーマも、施術には最低でも1時間はかかります。メニューによっては90分つけ放題など1時間以上同じ体勢で施術する場合もあるため、集中して作業できる人材が求められます。

長時間神経を使って作業できる方や、集中して根気良く細かい作業を続けられる方は、アイリストの仕事はおすすめです。

努力するのが苦ではない

まつ毛エクステやまつ毛パーマの技術は、すぐに習得できるものではありません。施術を始めたばかりのころは、思い通りの仕上がりにならないこともあるでしょう。そのため、結果が出るまで諦めずに練習を重ね、努力を続けられる方がアイリストに向いています。

また、アイリストを目指す方が増加傾向にある昨今、業界内の競争も激しくなっています。周囲に負けないよう、日々スキルを高める努力を継続できる方は、長くアイリストとして活躍できるでしょう。

コミュニケーションが得意である

施術中の会話は少ないものの、カウンセリングやアフターケアの方法を説明する際は、お客様との円滑なコミュニケーションが重要です。施術前のカウンセリングではお客様の希望を正確に把握し、アフターケアの説明では必要な情報をわかりやすく伝えることが求められます。

また、相手の気持ちや要望をしっかり汲み取れる方は信頼を得やすく、お客様のリピートにもつながります。お客様との良好な関係を築けるかどうかが、アイリストとして長く活躍できるかを左右する重要な要素のひとつです。

向上心がある

アイリストは、技術やトレンドの移り変わりが早い職種です。まつ毛エクステのデザインや施術方法は常にアップデートされており、最新のトレンドや技術を積極的に学び続ける姿勢が求められます。

一方で、学ぶ意欲を失ってしまうと、変化するトレンドや技術についていけなくなる可能性があります。常にアンテナを張り、自己研鑽を続けられる向上心のある方は、アイリストとしてのキャリアを確実に築いていけるでしょう。

人から喜ばれることにやりがいを感じる

アイリストの仕事は、お客様の理想の目元を実現することで大きな喜びを感じてもらえる職種です。施術後に「目元が華やかになった」「自信が持てるようになった」といった反応をいただいたとき、アイリストとしての達成感は格別です。

人から喜ばれることにやりがいを感じられる方は、その達成感がモチベーションとなり、さらに技術を磨こうと努力を続けることができます。お客様の笑顔を原動力に、自己成長を追い求める姿勢がアイリストとして長く活躍するための力となるでしょう。

アイリストとして採用されるために意識したいポイント

アイリストとして採用されるためには、美容師免許の取得だけでなく、就職活動の段階から採用担当者に好印象を与える準備が欠かせません。ここでは、採用の確率を高めるために意識したいポイントを3つ紹介します。

履歴書をしっかり書く

履歴書はアイリストとして採用されるための第一関門です。書き方が全体を通して統一されているか、経歴を正確に記入しているかなど、基本的なマナーは必ず押さえましょう。

数か月で退職した経歴があっても、正直にすべて記入することが大切です。採用後に保険などの手続きで食い違いが生じると、信頼を失うリスクがあります。

また、志望動機と自己PRは採用担当者が特に重要視する項目です。「なぜそのサロンを選んだのか」「入社後にどう貢献できるのか」を具体的な言葉でアピールし、曖昧な表現は避けましょう。免許や資格はアイリストに関係のないものも含めてすべて正式名称で記載し、美容師免許の記載漏れには特に注意が必要です。

応募するサロンをリサーチする

採用を目指すサロンが求めている人材像を事前に細かくリサーチすることで、履歴書の内容や面接での受け答えに役立てることができます。サロンのホームページやSNSを確認し、コンセプトや理念、どのようなアイリストを求めているかを把握した上で応募書類を作成しましょう。

可能であれば、実際にお客様としてサロンを利用し、施術や接客の雰囲気を体感しておくことも効果的です。サロンへの理解が深まるほど、「なぜそのサロンでなければならないのか」という説得力のある志望動機を伝えやすくなり、採用担当者に熱意をアピールできます。

活かせる経験やスキルをアピールする

アイリストとしての仕事に活かせる経験やスキルがあれば、応募書類や面接で積極的にアピールしましょう。アイリストや美容師としての職務経験はもちろん、異業種での接客経験やコミュニケーションスキルなども採用担当者から評価される可能性があります。「サロンに成長させてほしい」という受け身な姿勢ではなく、「自分の経験をこう活かしたい」という前向きな姿勢を伝えることが大切です。

あわせて、「どうしてそのサロンを選んだのか」「どんなアイリストになりたいのか」といった志望動機も積極的にアピールしましょう。入社後のビジョンや自分がサロンにどう貢献できるかを具体的に示すことで、採用担当者に熱意と将来性を伝えることができます。

まとめ

アイリストになるには美容師免許が必須ですが、未経験からでも挑戦可能で、民間資格や日々の努力が就職・活躍の幅を広げます。適性や向上心を磨きながら、自分に合ったサロン選びと準備を徹底することが大切です。必要な資格取得とスキルアップを重ね、理想のアイリストを目指して行動していきましょう。

最近は、アイリストやネイリストを目指す方向けのカリキュラムに重点を置いた美容専門学校も登場しているため、まずは自分に合った教育機関を探してみてください。

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