エステティシャンのネイル事情|ハンドケアや身だしなみのポイント

エステで働きたいけれど、エステティシャンのネイル事情が分からず気になっている方は多いのではないでしょうか。指先のおしゃれを楽しみたい方は、ネイルができるかの情報を働く前に知っておきたいですよね。 今回は、エステティシャンのネイル事情を紹介します。お客様の肌に触れるエステティシャンには欠かせない、ハンドケアのポイントも解説するので、ぜひ参考にしてみてください。


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エステティシャンはネイルOK?

ここでは、エステティシャンはネイルができるのかについて解説します。

原則NGなサロンが多い

多くのエステサロンでは、エステティシャンのネイルを原則として禁止しています。

なぜなら、エステティシャンは手で施術を行う仕事をしているため、お客様の肌を傷つけてしまうと信用を失いかねません。

サロンによっては出勤時には必ずネイルのチェックを行い、爪の白い部分が見えないくらいに整っているかを確認するなどの、厳しい基準を設けているところもあるようです。

また、施術中は目を閉じているお客様が多いため、少し爪が触れただけでも不快感を覚える方もいます。とくにフェイシャルやボディエステではお客様の肌に直接触れる仕事の性質上、基本的に長い爪はNGです。爪は短く切っておきましょう。

手袋をすればOKな場合もある

サロンによっては手袋を着用して施術を行うため、ネイルが許可されている場合があります

特に脱毛サロンでは、素手でお客様の肌に直接触れる機会が少なく、手袋越しにジェルを塗ったり器具を使ったりなどの施術がメインになるため、サロンの規則内であれば、ネイルをしても問題ないケースが多いです。

ただしお客様の肌を傷つけないためにも、ほとんどのサロンでは爪の長さについての規定が設けられています。

エステティシャンはハンドケアが重要!ポイントを紹介

エステティシャンはお客様の肌に直接触れる機会が多いため、荒れてガサガサになった指先で施術をするとお客様に不快感を与えてしまいかねません。

お客様が心地良いと感じる、滑らかでうるおいのある手指を維持するには、こまめなハンドケアが大切です。ここからは、ハンドケアを行う際のポイントを見ていきましょう。

爪の長さと形を整える

エステティシャンが爪を整える際の基本は、短く切って形を丸くすることです。お客様の肌を傷つけないためにも、白い部分がほとんど見えないくらいの長さに切りましょう。

また爪の両端が角になっていると、万が一、肌に爪が触れたときに刺激を与えてしまいます。エメリーボードやネイルファイルと呼ばれる、ネイル専用のやすりを丁寧にかけて丸く整えてください。

爪を短くきれいに整えておくことで、清潔感が出るだけではなく指の形をきれいに見せてくれるため、エステティシャンとしての印象もアップします。

甘皮処理で指先を美しくする

ネイルケアを行う際には、甘皮やルーススキンと呼ばれる、爪の上にある余分な薄皮を除去しておきましょう。甘皮が残っていると、見た目が美しくないだけではなく、乾燥やささくれの原因になってしまいます。

爪にネイル用のオイルを塗り、綿棒を使って爪の生え際を小さな円を描くように優しく押すと、甘皮がきれいに取り除けます。

甘皮処理は、お風呂上りなどのタイミングで行うと、皮膚が柔らかくなっているためスムーズです。甘皮処理後は乾燥しやすくなっているため、クリームやオイルを塗ってケアし、うるおいを保ちましょう。

表面を磨いて角質ケアをする

爪の表面を磨いてツヤを出すと、ネイルができなくても美しい指先になります。爪の根元にオイルを塗ったら、バッファーやシャイナー、ポリッシャーなどと呼ばれる、角質ケア専用のやすりを表面に当て、一定方向に動かしましょう。

最初は目の粗いやすりを使用し、徐々に目の細かいものに変えてください。爪をやすりで磨くと表面の凹凸や縦線が消え、自然なツヤが出て美しく仕上がります。

またエステティシャンは手先をよく使うため、外的刺激によって手の皮膚が硬くなり、ごわつきやすい傾向にあります。

爪だけではなく、手のひらや手先にもやすりを当てて角質ケアを行い、柔らかくてうるおいのある手先を目指しましょう。入浴中の皮膚が柔らかくなっているタイミングで、かかと用の角質オフクリームを使ったケアを行うのもおすすめです。

保湿ケアも忘れずに行う

エステティシャンの業務には消毒や水仕事が多く含まれていたり、清潔を保つために手洗いを頻繁に行ったりするため、手が乾燥しやすい傾向があります。

乾燥して手先がガサガサの状態が続くと、ひび割れや湿疹など手荒れの原因になります。荒れた手や乾燥した手では、お客様に触れた際の肌触りも悪くなってしまうため、こまめな保湿ケアを心掛けましょう。

特に手を洗った直後は乾燥しやすい状態であるため、できるだけ早い保湿が必要です。尿素やセラミドなどの保湿に有効な成分が含まれたハンドクリームや、保湿力の高いオイルを選び、毎日丁寧に保湿ケアを行いましょう

お客様に触れた際の肌触りが良いと、施術の満足度が上がり、サロンの信頼にもつながります。

ネイルOKなサロンでも注意すべきこと

ネイルをしてもよいサロンであっても、どのようなデザインでも許されるわけではありません。ここからは、ネイルOKなサロンでも気をつけたいポイントを解説します。

お客様の肌を傷つけない長さにする

ネイルをしてもよいサロンで働く場合でも、爪を短く切りそろえておく必要があります。施術中にどれだけ気をつけていても、爪が長いと意図せずにお客様の肌を傷つけてしまうケースがあるためです。

日頃からどれだけ丁寧な接客や手術を心掛けていても、エステティシャンの衛生面が整っていなければ、お店としての信用を失ってしまうかもしれません。

また、爪が長いと細かい作業を行う際に不便なので、指先を多く使うエステティシャンの仕事には向いていません。爪はこまめに切って、短い状態を保ちながらネイルを楽しみましょう。

奇抜な色やデザインは避ける

ネイルが許可されている場合でも、奇抜なアートネイルや派手なパーツをあしらったデザインのネイルは、サロンのイメージと合わなかったり、リラックスの妨げになったりする可能性があるため避けましょう

爪を短く切っていても、突起物のあるデザインのパーツがお客様の肌に当たってしまうおそれがあります。

ネイルのデザインは、サロンのコンセプトや雰囲気に合った、シンプルで清潔感のあるものにしましょう。

肌馴染みの良いベージュ系のカラーや、指先をきれいに見せてくれるくすみ系のカラー、清潔感のあるクリーム系のカラーをベースにした、落ち着いたデザインのネイルがおすすめです。

また、ネイルをするときに気をつけたいのが、ネイルカラーの剥がれです。ネイルが剥がれていると、だらしなさや清潔感のない印象を与えてしまい、エステティシャンにとっては大きなマイナスポイントです。ネイルをするのであれば、素の爪でいるとき以上に指先のケアへ気を配りましょう。

まとめ

エステサロンで働く場合、ネイルは禁止されていることがほとんどです。

脱毛サロンなど、一部のサロンでは許可されている場合もありますが、お客様の肌を守り、清潔感のあるイメージを与えるためにも、爪は短く切りそろえてシンプルな色味やデザインのネイルを心がけましょう。

また、一人前のエステティシャンとしてハンドケアを欠かさず、お客様が触られたときに滑らかで気持ちが良いと感じる手をキープすることが大切です。

エステサロンでの仕事に興味がある方に向けて、エステティシャンの仕事内容や必要な資格、適正について以下の記事で詳しく紹介しています。エステティシャンになるための具体的な方法もあわせて解説しているので、ぜひチェックしてみてください。

【エステティシャンになるには】仕事内容や資格・適性について解説! | ビューティ進路相談室