美容師の仕事ってどんなやりがいがある?メリットや注意点も解説

美容師は、お客様の理想を叶えるお手伝いができる魅力的な仕事です。華やかな業界に、憧れを抱き、街中でみかけるおしゃれな美容室で働きたいという方もいるのではないでしょうか。とはいえ、輝いて見える美容師も、体力や技術が必要となる大変な仕事でもあります。美容師を目指す前に、業界理解を深めることが大切です。 そこで本記事では、美容師の仕事の内容やメリット、やりがいを感じるシーン、美容師を目指す際の注意点を紹介します。


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美容師の主な仕事内容

美容師は、お客様の肌や髪の毛に直接触れるため、美容師法による決まりに沿って働く必要があります。ここからは、美容師の具体的な仕事内容を紹介します。

髪を綺麗に整える

美容師の仕事では、カット、パーマ、カラーリング、ヘアセットなどのヘアスタイリング全般を行います。

美容師と良く似た仕事に、「理容師」があります。もともとは、理容師は男性客を、美容師は女性客を対象としていて、美容院で男性客のカットのみを行うのは違法とされてきました。

現在は法律が緩和され、美容院に男性が来店して自由なヘアセットを楽しむケースが増えています。とはいえ、美容師と理容師では業務の範囲が異なるので注意が必要です。

たとえば、美容師が施せる顔剃りは、化粧のために必要な軽い程度のみです。逆に、理容師はマツエクができないといった法の制限があります。

髪以外の部分に関係する仕事もある

美容師は、ヘアスタイリング以外にも、さまざまな美容術を提供しています。たとえば、メイクアップ、マツエク、和服の着付けやドレスのフィッティング、ヘアスタイリングとあわせたファッションのトータルコーディネートと、業務内容は多岐におよびます。

提供できるサービスは美容室の設備にもよるため、すべての美容院が上記のサービスを行っているとは限りません。

美容師の仕事をしていてやりがいを感じるシーン

華やかなイメージのある美容師も下積みが必要で、大変な側面もあります。美容師の仕事のやりがいを理解して、事前に挫折しないように準備しておきましょう。

お客様から感謝されたとき

美容師の仕事で一番やりがいを実感できるのは、お客様から感謝されたときです。誰にとっても、美しく装えるのはうれしいもの。自分の手でお客様を幸せにしたと実感できるのは、美容師にとってなによりの喜びです。

希望どおりの仕上がりになると、お礼を言ってくれるお客様も珍しくありません。自然と笑顔になり、美容師へのやりがいを感じる瞬間といえます。

自分の技術力向上を実感できたとき

美容師の仕事は、成果が目に見えるのが魅力です。お客様のイメージどおりに、カットやカラーリングを施すことは困難ですが、頑張れば頑張るほど美容師としてのスキルやセンスが磨かれます。

自分のスキルでお客様の理想を叶えることができると、お客様からの良い評価にもつながり、やりがいを感じながら仕事に取り組めるのです。

お客様の特別なイベントに携われたとき

人生の節目となる大切なイベントのときに、美容院を利用されるお客様はたくさんいます。たとえば、結婚式、成人式、卒業式、入学式、七五三など、お客様にとっての特別な日に、髪を整えメイクを施し綺麗に仕上げるお手伝いをできるのが美容師です。お客様の幸せな1日を作るお手伝いができるのは、美容師ならではの醍醐味といえます。

なかには、親子2世代でご来店いただけるお客様もいます。特別な日のスタイリングは記憶に残りやすいので、満足いただければ指名やリピートにもつながります。

スタイリストになったとき

美容師になりたてのうちは、先輩スタイリストの下につき、アシスタントとして働きながら経験を積みます。下積み時代の仕事は、先輩の補助が大部分を占めており、お客様のシャンプーなどのメインにこなします。

このような下積み時代があるだけに、スタイリストとして一人前と認められたときの喜びに勝るものはありません。先輩の補助ではなく、自分でお客様のカットやカラーリング、パーマなどを担当できるようになると、やりがいを実感できます。

さらに経験を積めばアシスタントを育てる立場にもなれるため、将来の選択肢が広がります。

美容師ならではの仕事のメリット

やりがい以外にも、美容師の仕事にはたくさんの魅力があります。ここからは、美容師ならではのメリットや向いている人の特徴を紹介します。

ファッションのトレンドに詳しくなれる

美容院には、多くのお客様が最新のファッションを求めて来店します。そのため、美容業界はファッションや流行に敏感です。必然的に、美容師にもファッションや流行に関する知識が求められます。

ヘアスタイル以外にもトレンドのメイクや色使い、ネイルなどのファッションに最前線で触れられるため、おしゃれ好きな方に向いています。

さまざまなお客様と関われる

美容院には老若男女、さまざまなお客様が来店するため、美容師はたくさんのお客様と出会えます。会話をするなかで、新たな知識や価値観に触れ、自身の成長につながるのも美容師の魅力です。

また、美容師はお客様の緊張を解きほぐし、髪型やメイクの希望を上手に聞き出す必要があります。そのため、初対面でも自然な会話ができる方や、ヒアリング力のある方に向いています。

実力次第で収入がアップする

美容師は、お客様からの評価がダイレクトに収入に反映される仕事です。歩合制を採用している美容院は多く、指名がもらえれば収入アップが期待できます。

実力と努力次第で収入が増やせるのは喜びであることはもちろん、さらなる実力向上の糧になります。しかし、前述したように美容師には下積みも必要なため、一人前の美容師になるまで、根気よく頑張れる方に向いています。

独立開業も可能

美容師は十分な経験を積み、資金を準備できれば独立開業できます。そのため、将来的に自分のお店をもちたいと考え、美容師を目指す方も多いのではないでしょうか。

自分自身が経営者になれば、自由な店舗運営が実現します。美容院で働くよりも収入アップが期待できるので、向上心の高い方はぜひ独立開業を目指してみましょう。

美容師を目指す上での注意点

とはいえ、美容師の仕事にも向き不向きがあります。美容師を目指すうえでの注意点もしっかり理解しておきましょう。

意外と体力が必要

美容師は基本的に立ち仕事です。華やかなイメージとは異なり、ある程度の体力がないと務まりません。

また、お客様のヘアスタイリングをするために長時間前屈みになる作業も珍しくなく、腰痛に悩む美容師もいます。指名が多いとうれしい反面、十分な休憩を確保できずに疲労が蓄積しやすくなります。

美容師としての技術や体力はもちろん、自己管理能力も問われる仕事だと理解しておく必要があります。

コミュニケーション能力も求められる

美容師は、お客様の理想を形にするお仕事なので、要望をしっかりとヒアリングする必要があります。カット中の何気ない会話も仕事のひとつです。そのため、初対面でも自然な会話ができるコミュニケーション能力が求められます。

なかには、お店のオーナーや先輩との上下関係が厳しい職場があるのも事実です。クセのつよい人がいる職場では、人付き合いの作法を学んでおくと安心です。

国家資格が必要

美容師は、お客様の身体に直接触れる仕事なので、美容師免許を取得する必要があります。美容師免許は国家資格です。厚生労働省が指定する美容師養成施設で必要課程を修了しないと、受験資格は得られません。

美容師を目指すなら、美容学校で学んでから資格を取得するのが近道です。美容関連の知識を基礎からしっかり学べて、確かな技術が身に付きます。美容学校のほとんどは「高等学校卒業以上」を入学資格としています。美容師を目指す場合は、美容学校への入学も考えましょう。

以下の記事では、美容師になる方法について詳しく紹介しています。興味がある方は、ぜひご覧ください。

美容師になるには?必要な資格や向いている人も紹介!

まとめ

美容師はお客様の理想を叶えるお手伝いができる仕事です。頑張れば頑張った分だけお客様から笑顔と感謝がもらえる魅力もあります。

美容師になるには技術を習得し、国家資格を取得する必要もあります。美容系の専門学校で学ぶことが、美容師になるという夢をスムーズに叶えるためには得策です。卒業後の就業サポートもあるので、美容学校も確認してみましょう。

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