エステティシャンに適した髪色は?髪の整え方も紹介

美のお手本となるエステティシャンにとって、見た目は大切です。お客様に良い印象を与えるためにも、髪色に気を配りましょう。髪色によっては、お客様に不快感を与えてしまう可能性があります。今回は、エステティシャンにふさわしい髪色の選び方を解説します。あわせて、ヘアスタイル選びのポイントも紹介しているので、ぜひ参考にしてください。


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エステティシャンの髪色規定はサロンによってさまざま

エステティシャンは美意識が高く、おしゃれ好きな方に向いている仕事です。お客様を美しくするだけでなく、メイクやヘアスタイルの工夫で自分自身も輝きたいと願う方は多いのではないでしょうか。

とはいえ、エステティシャンの仕事はお客様が優先されるサービス業のため、メイクやヘアスタイルで一定の制限を受けることがあります。特に髪色はお客様の目に入りやすく、見た目の印象やサロンの雰囲気を大きく左右するため、選び方に注意が必要です。

エステサロンのなかには、コンセプトを統一するために、スタッフのヘアスタイルについて細かい規定を設けているサロンもあります。髪型は自由でも、髪色に制限を設けているサロンが多いため、就業前に確認しておきましょう。

エステティシャンに求められるイメージは「清潔感のある美しさ」です。エステティシャンはサロンの施術による美のお手本となる必要があるため、髪色・髪型とも意識してきれいに整える姿勢が求められます。

エステティシャンにおすすめの髪色

一般的に、エステティシャンの髪に金色や赤などの派手な色は好ましくないとされています。奇抜なカラーや強い色味は、お客様に不安を与えやすいのです。また、鮮やかな色を出すために繰り返し脱色をすると髪が痛み、清潔感が失われるデメリットもあります。

目立つ髪色はサロンのコンセプトに合わないと判断されやすいため、次を参考に、髪の色味とトーンをしっかり選ぶことが大切です。

基本は黒系や茶系がおすすめ

エステティシャンの髪色にふさわしいのは、上品に見えるバージンヘアの黒色や、柔らかな印象をあたえるブラウン系の色味です。落ち着きがあり、お客様に圧迫感を与えにくい傾向があります。

しかし、黒髪だと暗い印象になってしまう方や、もっとおしゃれを楽しみたい方は、髪色を変えたいと思うでしょう。

そんな悩みをもつ、おしゃれなエステティシャンにおすすめの髪色は次の3色です。主張が激しくない髪色だからこそヘアスタイルの自由度が高く、美容業界で働くのにふさわしいおしゃれ感を演出できます。

・ナチュラルブラウン
・ピンクブラウン
・バイオレットアッシュ

ただし、似合う髪色は人によってさまざまです。肌や瞳の色に合わない髪色だと、肌がくすんで見えたり、顔色が悪くみえたりします。そのため、顔まわり全体の雰囲気も考慮してヘアカラーを選ぶ必要があります。

自分に似合う髪色が分からず不安なら、パーソナルカラー診断を試しましょう。スマートフォンのカメラを利用した診断アプリや、質問に答えるだけの手軽に診断できるアプリもあるので、活用してみてください。

ナチュラルブラウン

ナチュラルブランはその名のとおり、自然なイメージで作られたブラウン系の髪色です。日本人特有の黒髪はやや重い印象になりますが、少し色を抜いてブラウン系にすると顔まわりが明るくなり、軽やかになります。

茶髪のなかでもナチュラルブラウンはまわりに違和感を与えにくく、垢ぬけて見えるため、上品な雰囲気を演出したいときにぴったりです。髪色に厳しいサロンでも、ナチュラルブラウンは比較的受け入れやすい色だといえます。

ただし、色調の幅が広いため、イエロー系が強いヘアカラーは避けたほうが無難です。イエローが強いと明るすぎたり、ぼんやりとした印象になったりと違和感が出やすいため、もとの髪に近い色を選んでください。

ピンクブラウン

ピンクブラウンは茶色をベースに、華やかなピンクの色味を加えた髪色です。ピンクとはいっても深みのある赤みなので派手に見えず、ナチュラルな印象を与えます。

ピンクブラウンは比較的日本人に似合う髪色とされていて、若い世代ではかわいく、大人世代はエレガントに仕上がるため年齢を選びません。ブリーチ無しで仕上がり、乾燥によるパサつきが目立ちにくいメリットもあります。

ピンクブラウンも色調の幅が広く、ベージュ系を入れると大人っぽく、グリーン系を入れると落ち着いた仕上がりになり個性を出せます。よりおしゃれを楽しみたいエステティシャンにおすすめの髪色です。

バイオレットアッシュ

バイオレットアッシュはブラックに近いアッシュ系カラーをベースに、紫色を加えた髪色です。紫色は派手になりやすいものの、くすみ系のバイオレットアッシュは同じ寒色系の黒色と相性が良く、自然な仕上がりにまとまります。

バイオレットアッシュはクールな印象の髪色で、大人っぽい雰囲気を演出できるのが魅力です。適度なくすみで軽やかに見えて、黒髪のボリュームも抑えられます。髪が伸びたときにも地毛との差が小さく目立たないため、頻繁に美容院に通えない忙しい方におすすめです。

バイオレットアッシュはブリーチ無しで仕上がり、透明感のあるツヤがでやすいので、髪のダメージが気になるときにもおすすめです。シンプルになり過ぎずに、さりげないおしゃれを楽しみたい方はぜひチェックしてください。

明るすぎないトーンにする

美容院でヘアカラーを入れるときは、色だけでなく明るさも選ぶ必要があります。同じ髪色でも、明るさによってヘアスタイルの印象は大きく異なるからです。

髪の明るさは「トーン」と呼ばれる単位で表され、数字が小さいほど暗く、大きくなるほど明るい色を示します。明るい髪色はおしゃれなものの、脱色をし過ぎると日本人の瞳や肌の色とのミスマッチが大きくなり、職場で悪目立ちしやすいので注意しましょう。

サロンによって考え方は異なるものの、エステティシャンの髪色は6~11トーン程度が一般的です。髪色について厳しめのサロンでは9トーンまでと規定されている場合もあります。

ただし、ヘアカラーの色の出方は、もともとの髪色に左右されます。生まれもつ髪色は個人差が大きいため、美容師さんと相談して自分にあうトーンを探してください。

エステティシャンにふさわしい髪の整え方

ここからは前髪・ロングヘア・ミディアムヘア・ショートヘアの4つに分けて、エステティシャンにおすすめの髪型を紹介します。見た目に清潔感があり、施術の邪魔にならないヘアスタイルにまとめましょう。

エステティシャンにふさわしいヘアスタイルや身だしなみを理解しておくと、採用時の面接にも役立ちます。志望動機の書き方や面接対策については以下の記事でまとめてあるので、あわせて参考にしてください。

【例文あり】エステティシャンの志望動機の書き方や面接対策もご紹介

前髪:上品なアレンジでおでこを出す

接客業では、前髪をすっきりまとめて顔を見せるとお客様からの好感度が上がります。おでこを出すと清潔感が増すため、仕事中は前髪を横に流してピンで留めるか、ヘアスプレーで固める髪型がおすすめです。

前髪が邪魔にならないと、施術に集中できます。おでこを出すヘアスタイルに抵抗がある方は、キュートな雰囲気にまとまる眉上カットも、ぜひ試してみてください。

ロングヘア:アップスタイルにまとめる

肩より長い髪は、アップスタイルですっきりまとめる髪型が好まれます。後ろでただくくるのではなく、シニョン・ポニーテール・夜会巻きなどでおしゃれにまとめましょう。手抜き感が出ず、美のお手本であるエステティシャンにふさわしい雰囲気に仕上がります。

ただし、仕事中はおしゃれさよりも清潔感や実用性重視です。ほどけそうなルーズな巻き方、逆毛を立てるスタイルは仕事中にふさわしくありません。髪の毛はきっちりまとめて、シンプルな髪飾りを選んでください。

ミディアムヘア:サイドをまとめてフェイスラインを出す

アップにするには髪の長さが足りない場合は、サイドをまとめるスタイルがおすすめです。フェイスラインを見せると清潔感がでるため、バック・サイドのシニョンヘアかハーフアップですっきり感を演出しましょう。ヘアピンを使ってしっかりまとめるのがポイントです。

ショートヘア:ヘアクリームやワックスで整える

施術の邪魔にならないショートヘアは、手抜き感が出ないよう一工夫が必要です。毛先が乱れたラフなヘアスタイルや洗いっぱなしのボサボサヘアは、だらしない印象を与えやすい傾向があります。

ヘアクリームやヘアワックスを使ってオールバックに整える、前髪や両サイドの髪を編み込んでアレンジするだけでも見栄えが良くなります。カットを工夫すればスタイリングに手間がかからず簡単に整えられるようになるため、美容師さんにも相談しましょう。

まとめ

エステティシャンは、お客様からの評価が重視されるサービス業です。お客様の身近で施術を行う仕事の性質上もあり、上品で清潔感のある髪色が好まれます。明るすぎるトーンは派手な印象を与えやすいため、控えましょう。スタッフの髪色について細かい規定を定めているエステサロンもあるので、採用時の面接で確認しておくことが大切です。おしゃれを楽しみつつ、お客様に好印象を与える髪色、髪型を意識しましょう。