スパニストとは?ヘッドスパの種類やスパニストになるための資格を紹介

ヘッドスパを受けて、スパニストという職業に興味を持たれた方も多いのではないでしょうか。美容業界で注目を集めているスパニストは、ヘッドスパを中心にお客様の頭のケアを行う専門職として活躍しています。今回は、将来の進路選択の参考になるよう、スパニストの仕事内容や資格について詳しく解説します。


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スパニストとは?

スパニストとは、ヘッドスパを中心に、頭皮ケアやリラクゼーションを提供する専門職です。「ヘッドスパニスト」や「ヘッドスパセラピスト」と呼ばれることもありますが、どれも同じヘッドスパの専門家を意味しています。

スパニストの主な業務は多岐にわたり、以下のような施術やサービスを提供します。

・頭皮マッサージ
頭皮の血行促進や毛穴の汚れ除去を目的としたマッサージ施術を行う。

・シャンプー・トリートメントによるケア
一人ひとりの頭皮・髪質に合わせたシャンプーやトリートメントにより、丁寧な洗髪を行う。

・肩・首・背中のマッサージ
リラクゼーションを目的とした上半身のマッサージで、心身の緊張を緩和。

・カウンセリングによる頭皮環境のアドバイス
お客様の頭皮状態や悩みをヒアリングし、ケア方法や生活習慣の提案を行う。

近年は美容や健康への関心が高まり、ヘッドスパは美容室だけでなく、エステサロンやリラクゼーションサロンにも導入されるなど、一般的なサービスとして広がりを見せています。ヘッドスパ専門店の増加により、専門性の高い施術を求めるお客様も増加傾向にあります。

スパニストが活躍する主な職場は、美容室、ヘッドスパ専門店、リラクゼーションサロンです。美容室ではカットやカラーと組み合わせてヘッドスパを提供し、トータルケアとしての価値を高めています。

また、近年では男性の利用者も増えており、性別を問わず多くの人々にサービスを提供できる職種として、今後ますますの需要拡大が期待されています。

スパニストが提供するヘッドスパの種類

スパニストが提供するヘッドスパには、大きく分けてドライヘッドスパとウェットヘッドスパの2種類があります。

ドライヘッドスパ

ドライヘッドスパは、水やオイルを使わずに頭部をマッサージする施術です。水を使用しないため、髪を濡らさず、着替えや特別な準備が不要です。

施術の特徴は、手技だけで頭皮の血行を促進し、リラクゼーション効果を高めることです。特に、不眠症や眼精疲労の方に人気があり、デジタル生活の疲れを癒すのに効果的とされています。

施術後にそのまま外出できる点も大きなメリットで、忙しい現代人にとって利便性の高い施術です。

ウェットヘッドスパ

ウェットヘッドスパは、髪を濡らして行うヘッドスパで、毛穴の洗浄や血行を良くすることで毛髪に影響を与える施術です。水やシャンプーを用いて頭皮の汚れをしっかりと落とすことが基本ですが、リラクゼーションのためのヘッドスパもあります。

ウェットヘッドスパの種類については、以下の通りです。

炭酸ヘッドスパ

炭酸水を使用して頭皮の血行を促進し、毛穴の汚れを除去する施術です。髪のボリュームアップや頭皮のリフレッシュ効果が期待できます。

クリームヘッドスパ(クリームバス)

インドネシア発祥のヘッドスパで、植物や果物、ハーブが含まれる専用のクリームを使用します。頭皮と髪に栄養を与え、保湿を促進する施術です。

超音波ヘッドスパ

超音波の振動を利用して、頭皮の細かな汚れを分解して洗浄を行います。

超音波による頭皮刺激で 血行促進やリラクゼーション効果も 期待できます。

オイルヘッドスパ

ホホバオイルや椿油などの天然オイルを使用する施術です。保湿効果があり、地肌や髪の乾燥、フケなどの改善に効果があります。

シロダーラ(アーユルヴェーダ)

アーユルヴェーダの一種で、温かいオイルを額に垂らし続ける施術です。深いリラクゼーション効果が得られます。

アロマヘッドスパ

アロマオイルを使用して、香りとマッサージによるリラクゼーションを提供します。ストレス緩和や気分転換をサポートする施術です。

スパニストになるには美容師免許が必要

スパニストとして働くために必要な資格について、重要なポイントを理解しておく必要があります。

理美容に関わる施術には、国家資格である「美容師免許」が必要となります。ヘッドスパもこの対象に含まれており、顔より上の部位に対する施術は、美容師免許を持つ者のみが行えると法律で定められています。

例えば、髪を濡らして洗う行為は美容行為に該当し、洗髪やマッサージ、薬剤の使用を伴う「ウェットヘッドスパ」を提供するには、美容師免許が必須です。

一方で、髪を濡らさず薬剤を使わない「ドライヘッドスパ」のような施術については、美容師免許が不要な場合もあります。実際に施術可能かどうかは、サロンの方針によって異なるため、事前に確認が必要です。

特に美容室やヘアサロンで働く場合、多くのケースで美容師免許が求められます。一方、リラクゼーションサロンやヘッドスパ専門店では、美容師免許がなくても勤務できる場合がありますが、施術内容によっては免許が必要となることもあるため注意が必要です。

将来、スパニストとして幅広い職場で活躍したいと考えるのであれば、美容師免許を取得しておくことを強くおすすめします。免許があれば、ウェット・ドライ両方のヘッドスパ施術に対応でき、働ける場所の選択肢も大きく広がります。

スパニストにおすすめの資格

美容師免許とは別に取得しておくと良いおすすめの資格があります。就職や集客にも資格を保有することは有利に働くことが多く、専門性をアピールできます。

ヘッドセラピスト認定試験

日本ヘッドセラピスト認定協会が主催する資格で「短期集中コース」「ヘッド専門店開業コース」「スパニスト講座」の3種類があります。

資格講座では、個人レッスンで集中して学ぶことができ、本格的な整体法も取り入れた技術が習得できるようになっています。

卒業後のサポートとして、練習会を実施。講師指導のもと、施術の定着・向上を目指せます。

ヘッドマイスター認定講座

一般社団法人ドライヘッドスパ協会が認定する資格で、理論と技術をマスターする講座を7日間連続で受講します。

技術講座では、医師の指導に基づいた21の手技を体得できます。理論講座では、頭の構造学、頭と脳の知識、頭皮の診断方法などを学びます。

卒業後は月に1回、スキルアップ講座を無料で提供。継続して学び続けることができます。

ヘッドスパ検定

一般社団法人日本ヘッドスパ協会が認定する資格で、3級(専門学生対象)、2級・1級(理美容師対象)があり、ヘッドスパのプロとしての知識・技術を評価します。いずれも理論と実技の講習を受講する必要があります。

3級ではヘッドスパの必要性と基本的な技術理論について学び、ヘッドスパの基本的な技術の習得を目指します。

2級では、ヘッドスパの施術に必要な生理学・解剖学・皮膚科学などの理論を学びます。

1級はさらに高度なテクニックとストレスの頭皮への影響などの知識を習得します。

まとめ

スパニストは、美容と癒しを提供できるプロフェッショナルです。美容師免許を取得したうえで、技術を身に付けることで、幅広い職場で活躍できるスパニストになれます。

スパニストになる上で美容師免許を取得するなら、卒業後すぐに活躍できる技術を習得できるミス・パリ・ビューティ専門学校をご検討ください。実践的なカリキュラムと充実した設備で、プロとして必要な技術と知識を身につけることができます。

また、スパだけでなくエステ・メイク・ネイルといった幅広い分野にもふれることができるため、美容の仕事に対する視野を広げながら、自分に合った進路を見つけやすいのも特徴です。

就職に向けたサポート体制も整っており、美容業界での第一歩を安心して踏み出したい方にとってもおすすめです。

オープンキャンパスも随時開催しておりますので、興味がある方はぜひ参加してみてください。

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