美容師をしていて大変なこととは?

美容師という仕事は華やかなイメージを持たれがちですが、実際には多くの苦労や大変さがあります。ここでは、現場で働く美容師が感じやすい代表的な悩みについて解説します。
労働時間が長い
美容師の仕事は、開店前の準備から閉店後の片付けまで含めると、1日10時間前後の勤務になることが一般的です。営業時間が終わった後も、技術向上のための講習や自主練習を行うケースが多く、結果的に長時間労働になりやすい点が大変だと感じられます。
特にアシスタント期間中は、営業後に練習をするのが当たり前という風潮もあり、帰宅時間が遅くなることも珍しくありません。そのため、友人や家族との時間が取りにくく、プライベートとの両立が難しいと感じる美容師も多いです。
給料が安い
美容師の年収は、日本全体の平均年収と比べると低めの傾向があります。長時間労働で体力的・精神的な負担が大きいにもかかわらず、収入がそれに見合っていないと感じてしまうことも少なくありません。
特に若手やアシスタントのうちは給与が低く、将来への不安を抱えながら働くケースもみられます。
関連記事:「美容師の気になる給料は?収入アップを目指す方法も紹介」
立ち仕事がしんどい
美容師はカットやカラー、シャンプーなど、ほとんどの業務を立ったまま行います。長時間の立ち仕事は体に負担がかかりやすく、脚のむくみや腰痛、肩こりといった不調につながることもあります。
体力に自信がない人にとっては、日々の疲労が蓄積しやすい仕事だといえるでしょう。
手が荒れる
美容師は薬剤や水を扱う機会が非常に多く、手荒れに悩まされやすい職業です。
カラー剤やパーマ液の影響に加え、頻繁なシャンプーによって手の乾燥が進み、ひび割れやかゆみが起こることもあります。
特に肌が弱い人の場合、症状が深刻化しやすく、仕事を続ける上で大きな悩みになることがあります。
関連記事:「美容師は手が荒れやすい!?手荒れの原因や対策を解説」
接客が難しい
美容師は技術力だけでなく、高いコミュニケーション能力も求められます。年齢や性格、要望が異なるさまざまなお客様に対して、状況に応じた対応をする必要があります。
人との会話が好きな人には向いていますが、接客が苦手な人にとっては大きなストレスになる場合もあります。
人間関係に悩む
多くの美容室は少人数で運営されているため、スタッフ同士が顔を合わせる時間が長くなりがちです。深い信頼関係を築きやすい反面、人間関係がうまくいかないと精神的な負担が大きくなります。
また、技術を学ぶ過程で上下関係が厳しいサロンもあり、それが悩みの原因になることもあります。
指名が少ない
美容師の給料は指名数がインセンティブとして反映されるケースがほとんどです。
明確なノルマがなくても、周囲の同僚が多くの指名を獲得している中で、自分だけ指名が少ないとプレッシャーを感じてしまうことがあります。評価が目に見えやすい分、精神的な負担につながることもあります。
アシスタント期間が長い
アシスタント期間中は、スタイリストの補助や清掃などが主な業務となり、自分の成長を実感しにくいことがあります。
スタイリストとしてデビューするまでには、一般的に2~3年かかるとされており、その間に将来がみえず辞めてしまう人もいます。
努力が必要な期間が長い点も、美容師の仕事が大変だといわれる理由のひとつです。
関連記事:「美容師アシスタントの仕事内容は?スタイリストになるまでの道のりを解説」
美容師ならではのやりがい

美容師の仕事には大変な面がある一方で、他の職業では味わえない大きなやりがいもあります。ここでは、美容師ならではの魅力や仕事のやりがいについて解説します。
お客様からの喜びや感謝を直接頂ける
美容師は、自分の技術によってお客様が喜ぶ姿を目の前で見ることができ、「ありがとう」「また来ます」といった感謝の言葉を直接受け取れる仕事です。
事務職など、顧客と対面する機会が少ない職種では、成果に対する反応を実感しにくい場合もありますが、美容師は施術後すぐにお客様の満足度を感じられます。
自分の仕事が誰かの気分を明るくし、自信につながっていると実感できる点は、美容師ならではの大きなやりがいです。
スキルを磨き自身のセンスや技術を表現できる
美容師は、経験を積むほど技術力や表現力が高まり、成長を実感しやすい職業です。講習や練習の機会も多く、向上心がある人や新しいことに挑戦するのが好きな人にとっては、常にスキルアップを目指せる環境といえます。
自分のカット技術やトレンド感、センスを活かしてお客様の理想を形にできる点は、クリエイティブな仕事にやりがいを求める人にとって大きな魅力です。
たくさんの出会いやお客様の特別な日に立ち会える
美容室には、年齢や職業、価値観の異なるさまざまなお客様が来店するため、多くの出会いがあります。
会話を通じて刺激を受けたり、人とのつながりを感じられたりするのも美容師の楽しさのひとつです。
また、結婚式や成人式、就職活動など、お客様の人生の大切な節目に関われることもあり、その瞬間を支えられる点に大きなやりがいを感じる美容師は少なくありません。
美容師の仕事が大変なときの対処法

美容師の仕事にやりがいを感じていても、労働環境や将来への不安から「きつい」「続けられるか不安」と感じることは少なくありません。ここでは、美容師の仕事が大変だと感じたときに考えたい対処法について解説します。
より条件の良い職場に転職する
美容師の仕事はブラックだといわれることもありますが、近年では労働時間や給与体系が整った、いわゆるホワイトな美容室も増えています。
長時間労働やサービス残業、収入の低さ、人間関係に悩んでいる場合は、今の職場だけがすべてだと思い込まず、他の美容室の求人情報を確認してみることが大切です。
勤務時間の管理が徹底されていたり、歩合や福利厚生が充実していたりと、環境が変わるだけで働きやすさが大きく改善される可能性もあります。
フリーランスや雇用形態を変える
残業の多さや拘束時間の長さが負担になっている場合、業務委託としてフリーランス美容師になる選択肢もあります。
フリーランスであれば、自分でスケジュールを調整しやすく、働く時間や日数をコントロールできる点が魅力です。
また、正社員としての働き方が合わないと感じた場合は、パートや契約社員など、雇用形態を変えることで無理なく仕事を続けられるケースもあります。
カット専門店に転職する
手荒れや肌トラブルがつらいと感じている美容師には、カット専門店への転職もひとつの方法です。
カット専門店ではシャンプーや薬剤を使用する機会がほとんどないため、手荒れの原因を減らしながら美容師として働き続けることができます。施術内容がシンプルになる分、体や肌への負担を抑えたい人に向いている働き方といえるでしょう。
美容師免許を活かせる仕事に転職する
美容師免許は、サロンワーク以外の仕事にも活かすことができます。メイクアップアーティストやスパニスト、アイリストなど、美容に関わる職種は幅広く、働き方や環境もさまざまです。
「美容の仕事は好きだけれど、今の働き方が合わない」と感じている場合は、免許を活かした別の道を検討するのも有効な対処法です。
独立して美容室を経営する
経験を積んだ美容師であれば、独立して自分の美容室を持つという選択肢もあります。スタイリストとして実力をつけ、固定客を獲得し、資金を準備できれば、自分の理想とする働き方やサロンづくりが可能になります。
経営という新たな責任はともないますが、働き方の自由度ややりがいを求める人にとっては、大きな目標となる道です。
まとめ
美容師の仕事は、長時間労働や収入面、人間関係など大変なことが多い一方で、お客様から直接感謝され、技術やセンスを磨き続けられるやりがいのある職業です。もし今の働き方に限界を感じているなら、転職や働き方の見直し、美容師免許を活かした別の道を検討することで、負担を減らしながら美容の仕事を続けることもできます。自分に合った環境や将来像を考え、納得できる選択をしていきましょう。

