美容師アシスタントの仕事内容は?スタイリストになるまでの道のりを解説

美容師になるための第一歩である美容師アシスタントですが、具体的な仕事内容や給料など、あまり知られていないことも多い職業です。 今回は、美容師アシスタントとスタイリストの違いをはじめ、具体的な仕事内容や気になる給料事情、アシスタントとして働く期間などを掘り下げて解説します。


この記事は約9分で読み終わります。

美容師のアシスタントとは?スタイリストとはどう違う?

美容師の世界でよく聞く「アシスタント」や「スタイリスト」という言葉ですが、どのような違いがあるのでしょうか。まずは、アシスタントとスタイリスト、それぞれの役割を把握しましょう。

アシスタントとは

美容専門学校を卒業したあとに美容師免許も取得し、晴れて就職先が決まれば、まずはアシスタントからのスタートです。

アシスタントとは、スタイリストをサポートする役割が与えられた、いわば見習い期間の人を指します。

美容師免許を取得しただけでは、サロンの定める技術水準には到達しておらず、まだまだ未熟です。先輩であるスタイリストについてサポートをしながら、技術を高めるための練習を行います。

まずは、サロンメニューの一部であるシャンプーやブローの補助などからスタートするのが一般的です。徐々に対応できる業務を増やしていきます。技術面だけでなく、受付などの雑務もこなしつつお客様との関わり方も学んでいく大切な時期といえるでしょう。

スタイリストとは

カットやカラーなどスタイリングに欠かせない技術はもちろん、経験や接客スキルも高く、サロンで提供しているすべてのメニューを最初から最後まで担当できる人がスタイリストです。

店舗にもよりますが、スタイリストの中でもジュニアスタイリストやトップスタイリストなど、細かくランクが分けられていることもあります。ランクが上がるごとにスキルも高く、優秀なスタイリストであると認められていることもあるのです。

スタイリストのランクが上がれば、その分、顧客からも信頼され、給料にも反映されることが多いため、スタイリストになってからも技術を磨く勉強は続きます。

美容師の下積み!アシスタントの仕事内容は?

美容師の下積み期間であるアシスタントの仕事内容は、シャンプーやブローなど髪に関することだけではありません。アシスタントの仕事を知らない人の中には、「こんな業務までするの!?」と驚かれることもあるでしょう。

ここでは、具体的なアシスタントの仕事内容を3つの項目に分けて紹介します。

接客対応

一人前のスタイリストになるためには、接客も重要なスキルです。そのため、アシスタントの期間から、接客スキルをつけるためにさまざまな場面での接客対応も任されます。

例えば、サロンでは欠かせない受付業務が代表的です。お客様からの予約の電話対応はもちろん、来店時の案内やお帰りの際のお見送りなどがアシスタントに任される業務となります。

また、カラーやパーマをしているお客様や、施術の順番を待っているお客様に対してドリンクを提供するのもアシスタントの大切な仕事です。

接客対応を通して、お客様をおもてなしする心を学び、気持ち良く帰っていただくための対応が求められます。

店舗運営のサポート

サロンでは、さまざまな細かい業務が日々発生します。例えば、開店前や閉店後の掃除や買い出し、備品の在庫チェックや備品の補充などがよくある業務です。

店舗によっては、集客のためにチラシ配りやSNSの運営も行うため、これらの作業もアシスタントに任される業務といえます。

また、サロンではシャンプー後などに使用するタオルがありますが、これらの洗濯もアシスタントの重要な仕事のひとつです。たくさんの業務がある中で優先順位をつけ、手際よくこなすことが求められます。

スタイリストのサポート

アシスタントとスタイリストの業務の違いでも紹介したように、アシスタントのメインとなる仕事は、スタイリストのサポートです。

シャンプーやカラー、パーマ、ブローなど、さまざまな施術の中でスタイリストと上手く連携を取りながら、お客様の要望に沿ったサービスを提供するためにサポートします。

アシスタントになりたての頃は、シャンプーのように簡単な業務からスタートし、徐々にサポート対応できる範囲を増やしていくのが一般的です。

スタイリストの指示を的確に汲み取ったり、業務の流れを把握してスタイリストが動きやすいように自ら工夫したりすることが求められます。

美容師のアシスタントとして大変なことは?

アシスタント期間はスタイリストになるために必要不可欠なものですが、下積みともいえるだけあって大変なこともあります。ここでは、美容師のアシスタントとして大変だとされるポイントを解説します。

勤務時間が長い

美容師のアシスタントは、スタイリストよりも勤務時間が長くなることがほとんどです。

開店時間の数時間前に出勤し、サロン内や周囲の掃除、開店準備を行うのもアシスタントの仕事とされています。

開店してから閉店まではアシスタントとしてスタイリストのサポート業務をしたり、その他の細かい業務を担ったりするため、忙しい時間が続きます。

さらに、閉店した後もサロンに残ってカットやパーマなどの居残り練習を行うことも必要です。休業日に技術を学ぶ講習会や勉強会が開催されることもあるため、年間を通じて拘束時間が長くなる傾向にあります。

ただし、業務時間外でしっかり練習を重ねていけば、スタイリストになるための技術は確実に向上していくものです。アシスタント期間中、いかに努力を積み重ねていくかで、スタイリストとしての資質が決まるといっても過言ではありません。

拘束時間が長い中でも、身体と心を休ませる時間は適度に取りながら、無理をしすぎないように注意しましょう。

お客様と関わる時間が少ない

アシスタントはスタイリストの補助やその他の業務を行う時間が長いため、お客様と向き合う時間が少なくなります。黙々と作業をするだけの時間が続くこともあるため、スタイリストを目指すモチベーションが低下しやすい期間ともいえます。

しかし、地道にアシスタント業務を続けていくうちに、スタイリストから任せてもらえる業務が少しずつ増えていきます。さらに、サロンの内部試験をクリアすれば業務範囲も広がり、目標に少しずつ近づいている実感が湧いてくるものです。

できる業務が増えるほど仕事も楽しく感じてくるので、意欲的に仕事に向き合い、将来の目標を見失わないようにしましょう。

出費がある

美容師はおしゃれで華やかな印象がありますが、平均的な給料は決して高くないのが実情です。給料の詳細は後ほど解説します。

十分とはいえない給料の中から、自己練習のための材料費や講習会の会費などを出さないといけないこともあります。また、お客様から見られるという特性上、洋服や小物などファッション関連への出費も必要です。

お金に関して不安はありますが、アシスタント期間中の出費は一人前のスタイリストを目指すうえでの投資だと割り切って考えましょう。

手荒れや腰痛が起こりやすい

美容師はシャンプーやドライヤー、器具の洗い物といった業務を一日中こなすため、手が荒れやすい傾向にあります。また、刺激が強い薬剤を扱うのも、手荒れの原因のひとつです。

アシスタント期間中はお客様のシャンプーをすることも多く、より手が荒れやすいので注意しましょう。普段からハンドクリームで手の保湿ケアをしたり、手袋を活用したりするのがおすすめです。

また、一日の大半を立って働くため、腰痛が出ることもあります。ストレッチを取り入れるなど、身体のケアにも気を配ってみてください。

美容師のアシスタントの給料事情!

美容師を目指す多くの人が気になるのは、アシスタントの給料事情ではないでしょうか。まだまだ技術や経験がなく、未熟な駆け出しのアシスタントの給料は、月収15〜20万円程度が一般的です。

年収にすると230万円前後となるため、「思ったより低い」と感じる人もいるのではないでしょうか。

しかし、アシスタントとして仕事をしている期間は、携われる業務も限られており、まだまだ一人前とは呼べないため、スタイリストより給料が低い傾向にあるのです。

毎日の業務の中でスタイリストから技術を学び、日々練習してすべての業務をこなせるようになれば、スタイリストになれます。

スタイリストになると給料は必然的にアップするので、アシスタントのうちは努力の期間として成長していきましょう。

アシスタントの時期を乗り越えるコツは、スタイリストになるための練習を、お金をもらいながらやらせてもらっていると考えることです。

専門学校で技術を学んでいるときは、学費としてお金を払いますが、より本格的な技術や接客スキルを間近で学びつつ給料をもらえる期間とポジティブに捉えることで、スタイリストへの道は開けます。

アシスタントからスタイリストになる方法

アシスタントとして業務を行っている以上、早くスタイリストとしてデビューして自分の力でお客様を美しくしたいと考える人が大半でしょう。

ここからは、より具体的にアシスタントからスタイリストデビューする方法を紹介します。

スタイリストになる方法

アシスタントの期間が終了すれば誰でもスタイリストになれる仕組みではありません。明確な期間は設定されておらず 、アシスタント業務を完璧にこなせるようになり、髪に関する技術はもちろん、接客スキルも身につけられた人がスタイリストになれる仕組みです。

スタイリストになるための最終関門として、多くのサロンでスタイリスト技術試験を導入しています。

審査の基準はサロンによって異なりますが、技術力やお客様とのコミュニケーション能力、センスなどが問われる試験です。総合的な観点から審査され、サロンの定めた水準をクリアできればスタイリストとしてデビューできます。

スタイリストは、なんとなくアシスタント期間を過ごしていてもなれるものではありません。スタイリストのサポートをしながら、技術をしっかりと自分のものにしてスキルを向上させていかなければならないのです。

アシスタントとしての下積み期間は、2~3年が一般的です。なるべく早くスタイリストとしてデビューしたいのであれば、日々の練習はもちろん、接客の勉強など積極的に学ぶ姿勢が欠かせません。

努力することを惜しまず技術を磨くことが、スタイリストになる一番の近道といえるでしょう。

なるべく早くスタイリストとしてデビューするには?

必要な期間とはいえ、やはりなるべく早くスタイリストになりたい方もいるかもしれません。

スタイリストになるには、何といっても高い技術力やコミュニケーションスキルが必要です。そのため、業務時間外の時間を活用してさまざまな技術を磨いておく必要があります。

また、スタイリストを目指すための研修制度がしっかり整っているサロンに就職するのもひとつの手段です。就職活動をしているときから、サロンの強みをしっかり研究しておきましょう。

まとめ

アシスタント期間は、さまざまな業務や技術、スキルを磨く大変な期間です。積極的に学ぶ姿勢を崩さず、日々の業務と真剣に向き合えば必ずスタイリストへの道は開けます。

アシスタント期間をポジティブに捉え、スタイリストとしての夢を叶えましょう。